ヨガにラン、そしてジムにとたくさん汗を流してデトックスしていても、肌の調子がいまいち上向かない。そんなときは、スキンケアの要ともいえる“落とすケア”を見直してみる必要が。そこでスポーツアクティビストに向けた正しい洗顔法とアイテム選びのコツを、ビューティスキンスペシャリストの深澤亜希さんにASK!
負担のない洗顔法を今こそマスター
スキンケアの工程のなかで最も負担をかけるステップが“洗顔”というのは、意外と知られていない事実。そう教えてくれたのは、美容家の深澤亜希さん。
「洗顔やクレンジングは肌状態やメイクの濃さに合っていないアイテムを使い続けてしまうと、乾燥を加速させたりダメージを与えてしまうことに。例えば、美容液は高級なものを使っているのに、洗顔は成分などをチェックせずに適当に選んでいる……という場合は要注意。さらに、間違った洗顔方法を続けてしまうと、シミの原因になったり肌乾燥を招くなど、後のスキンケアの効果も半減してしまいます」 (深澤さん)
肌の汚れは“とりあえず落とせば大丈夫”と軽視しないことが、美肌への第一関門といえそう。そして、もう一つ心に留めておきたいのが、スポーツ後の肌状態。
スポーツ時にかく汗、でも肌にとっては……!?
良い汗をかいたときは、最高に気持ち良いもの。でも、肌にとってはダメージを与える可能性があることも忘れずに。
「スポーツ時の肌は汗をかくことで雑菌やメイク汚れ、ホコリが付着しています。また汗が乾くときに肌が持つうるおいも一緒に蒸発してしまうのでスポーツ後の肌は乾燥しがちに。そこに汗そのものに含まれる塩分や尿素などが侵入することで、ニキビや肌トラブルの原因になることも。冬は特に気をつけたいですね」(深澤さん)
さらにランニングなどの屋外スポーツでは汗以外にも紫外線の影響を受けるので、炎症による刺激をより受けやすいと心得て。
正しい洗顔に欠かせない4つのルールとは
スポーツ後の肌がいかにデリケートな状態かということは理解したけど、そこでマスターしたいのが正しい洗顔法。強力なサンスクリーンやメイクをしている場合は、やはりクレンジングがマストになるので丁寧にオフしたいところ。深澤さん曰く、「適切な水温と方法、そして手の動かし方を意識した以下の4つのルールは必須」とのこと!
RULE1 肌に負担を与えるクレンジングは40秒以内でスピーディに!
RULE2 シワ・シミ・たるみを防ぐべく、絶対にこすらないこと
RULE3 ぬるま湯(33度)で流すこと。冷水は汚れ落ち&血行を悪化させる原因に
RULE4 タオルで拭くときも擦らずやさしく押さえるように水分を拭き取る
ノーメイクの場合は水溶性である汗を流す程度でOKなので、ぬるま湯で軽く流せば完了。運動後に即洗顔ができない状況であれば、濡れたタオルやティッシュなどで肌を軽くおさえるようにして拭き取るのが正解。汗による肌ダメージを最小限に抑えることができる。
室内でも乾燥に悩まない肌仕込みを
洗顔メソッドと合わせてマスターしたいのが、アイテムの選びのコツ。スポーツ後はもちろんのこと、「乾燥が特に厳しい冬はうるおいを落とし過ぎないタイプのものを選ぶのが正解」と深澤さん。
「ミルクやクリームタイプ、または肌の乾燥や負担を防げるW洗顔不要のクレンジングが最適。なお、高保湿であってもすすぎに時間がかかってしまうアイテムは考えもの。肌への摩擦が極力少なくすむアイテムを見極めましょう」(深澤さん)
また、冬のスポーツシーンにおいては、屋外だけでなく室内であっても窓からの日差しを考慮して日焼け止めを。紫外線以外にも、暖房による乾燥や大気汚染から肌を守ってくれるUVアイテムもあるので、汗による負担をより軽減できそう。
さぁ、今日のワークアウト後から早速実践してみよう!
ダブル洗顔不要のクレンジングでうるおいを守り抜く
肌の負担を少しでも軽減するためにW洗顔のいらないクレンジングがおすすめ。肌あたりのいいクレンジングで優しくメイクをオフ。
(左から)オレイン酸やポリフェノールを豊潤に含んだ古木オリーブオイル配合。肌に吸いつくようなコクのあるテクスチャーが魅力。クレンジング クリーム 140g ¥4,000/ポール & ジョー ボーテ
900輪のオーガニックダマスクローズやカミレツ花エキスを配合。パラベンや鉱物油フリーにもかかわらず、肌がチャージされたかのようなしっとりとした洗い上がりはこのブランドならでは。テラクオーレ ダマスクローズ クレンジングミルク 125ml ¥3,500/イデアインターナショナル
長年にわたる皮膚科学の観点から開発された逸品。手のひらで温めてから内側〜外側へとマッサージするように優しくのばせば、汚れを落としながらも寒さでこわばった肌がじんわりとほぐれる。イースペシャル クレンジングジェルV 120ml ¥4,500/美人製造研究所(衣理クリニック表参道)
濃密泡で素肌をリセット
汗をかいてデリケートな肌には、たっぷりの泡で肌を包み込むように洗顔を。
(左から)ロングセラーを誇るソープから、抗酸化に優れたザクロ種子油配合の限定アイテムがお目見え。毛穴の開きやくすみを改善しながら、肌をしっとり柔らかに整える。ガミラシークレット ザクロ 約115g ¥3,300(2018年2月7日限定発売予定)/シービック
ワンプッシュで濃密泡が肌の凹凸に隙間なく密着。ハチミツや穀物由来保湿成分配合で、ふっくらと洗い上げる。ゼラニウムや有機パルマローザなどをブレンドした深い香りでリラクゼーションを味わって。ドゥーオーガニック ウォッシング ムース 150ml ¥3,000/ジャパンオーガニック
キメ細かな弾力泡が毛穴の奥まで浸透するので、強く擦らなくともメイク汚れがしっかり落とせる。オイルフリーなのでまつ毛エクステにも最適。パーフェクショネール クレンジングフォーム 150ml ¥4,280/リッシュ
深澤亜希さん(美容家):女性は自分に合った正しい美容法を行えば、誰でも必ずキレイになれる、をモットーに様々なビューティメソッドを提唱。独自の美容法やメッセージは、キレイになって気持ちまで前向きになると女性から絶大な支持を得ている。白く輝く美白肌の持ち主で、その肌の美しさは美容業界や有名クリニックの院長が絶賛するほど。近著に『人より輝く魔法』(宝島社)。
http://www.akifukasawa.com/index.html
Text:Nathalie Lima KonishiPhoto:Getty Images