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焼きたい派も焼きたくない派も、紫外線が肌に与えるダメージは気になるもの。そんな時に頼りになるのが、高SPFの最強日焼け止め。でも、その正しい落とし方やアフターケアは意外と自己流に陥りがちなのも事実。そこで、美容家の深澤亜希さんに日焼け止めにまつわる正しいクレンジングメソッドをインタビュー。

夏の命題、日焼け止めとの付き合い方

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肌老化を引き起こす原因の8割が太陽光の影響によるものというのは、周知されつつある事実。なかでも、シミやシワの引き金となる紫外線は、日焼け止めによるガードが不可欠に。そういった背景を受けて近年では、サンスクリーンはもちろんのこと、化粧下地やファンデーションなどの日常遣いのアイテムも高SPFであることが一般的になってきた。

「高SPFのアイテムをデイリーで使う場合、その落とし方もきちんと確認することが大切。そしてアフターケアも、顔はもちろんのこと、ボディの保湿も気にかける必要があります」と語るのは、美容家の深澤亜希さん。高SPFのアイテムの正しいクレンジングの方法、そして今話題のUVヘアスプレーやオーガニックUVを使用したあとのケア法など、これまでの疑問を一気に解決してみよう。

最強日焼け止めはどのアイテムでオフすべき?

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基本的にはSPF値に関わらず、その商品の説明書に記載された通りにクレンジング法を行うのが、肌を傷めないための鉄則。せっけんやお湯、もしくは専用のクレンジングなど、商品によって設計が異なるので事前に必ず確認することが必要になるのだとか。

「メーカーによって異なりますが、一般的にはせっけん、もしくはお湯でオフできると記載があるものは、普段愛用しているクレンジングや洗顔フォームを使用して問題ないでしょう。ただし、海やレジャー用などのウォータープルーフタイプは専用のクレンザーを推奨している場合も。通常のクレンジングでオフするとクリームが落とし切れなかったり、汚れがなかなか落ちないことから擦り過ぎてしまったりします。必ず表記を守るようにしましょう」

正しいクレンジングの方法を教えて!

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正しいアイテムの選び方をマスターしたら、次はその方法。深澤さんいわく、注意すべきポイントは主に3つとのこと。

「まず最も避けなければならないのは、ゴシゴシ擦ること。摩擦も紫外線と同様にシワやシミの原因となりうるので、優しく丁寧に手を動かしましょう。次に気をつけるべきは、しっかり落とそうとするあまりクレンジングや泡を何分も肌に付着させたままにしておくこと。乾燥の原因となってしまうので顔なら1分以内に、ボディも手早くオフすることが大切です。最後に、洗顔泡やクレンジングを使うときは、小さな円を描くようにくるくるなじませること。日焼け止めともなじむうえ、余計な力がかからないのでおすすめです。そしてアフターケアの保湿は冬のみならず、この季節も重要に。ボディも顔と同様に化粧水で潤いを与えてから、クリームや乳液をなじませると輝くようなハリをキープできますよ」

オーガニック処方であればいつも通りのケアでOK?

近年市場で人気を集めているオーガニック処方の日焼け止め。SPF50であっても普段通りのメイク落としやボディソープで落としても良いのか、疑問に思うところ。

「オーガニック処方のアイテムは、肌への負担を考慮してせっけんでオフできるものが多く揃っています。肌が敏感になってる場合は“クレンジング断食”がおすすめなので、肌が弱っているときは臆さずにせっけんでオフできる日焼け止めを味方につけると良いでしょう」

UVヘアスプレー、スペシャルケアは必要?

ボディ以上に紫外線の影響を受けているといわれる頭皮&ヘア。UVヘアスプレーもまた、各商品の指示に合わせてオフするのが正解だけど、落とし方にはコツがあるのだとか。

「多くのアイテムは、通常のシャンプーでオフできるものが大半を占めています。とはいえ、1日に何回もスプレーをした日は、シャンプーの泡立ちが悪くなる可能性も。その場合は、最初に軽めの“プレシャンプー”で全体を軽く洗った後、もう一度しっかりシャンプーを。つまり2度洗いを行えばスッキリします。アフターケアは肌と同様、頭皮と毛髪もしっかり保湿ケアを行うことが必須です」

自己流ではなくまずは処方をしっかり守ること、そして摩擦を極力さけてオフすることが夏でも健やかな肌をキープする秘訣といえそうだ。

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深澤亜希さん
美容家。女性は自分に合った正しい美容法を行えば、誰でも必ずきれいになれる、をモットーにさまざまなビューティメソッドを提唱。独自の美容法やメッセージは、きれいになって気持ちまで前向きになると女性から絶大な支持を得ている。白く輝く美白肌の持ち主で、その肌の美しさは美容業界や有名クリニックの院長が絶賛するほど。近著に『人より輝く魔法』(宝島社)。
http://www.akifukasawa.com/index.html

Text : Nathalie Lima Konishi、Photo : Getty Images