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手を洗うのは、小さい頃から身についている行動。しかし、この必須スキルを完全に習得できていない人が大半だという。そしてそれゆえに、健康にもかなりの危険が及んでいることも判明。風邪やインフルエンザが蔓延する季節を前に、手の正しい洗い方をマスターしておいて。そのコツを、オーストラリア版ウィメンズヘルスがピックアップ!

米・農務省の食品安全検査局による調査では、なんと料理中の手の洗い方を間違えている人の割合は97パーセントと判明したそう。これは同時に、サルモネラ菌、ノロウイルス、大腸菌に感染するリスクも高いことを意味する。
食品安全に関する実験として、研究者は383人の参加者を2つのグループに分け、一方に手の洗い方を教えるビデオを見せ、もう一方にはこの情報を与えなかった。

その後、調理場で食事を準備する形式で実験を続けたところ、ビデオを見たグループの中では2パーセント、見なかったグループでは1パーセントの人だけが、推奨された手の洗い方を実践していたのである。

最も頻発した間違いは、20秒間手を泡立てるという指示を守らないこと、手を水でぬらさないことだった。また、交差汚染(調理済みの料理などが原材料や処理した材料に触れて汚染されること)が確認された後に手を洗った参加者は全体の3割だったという。この結果、半数がスパイスの入れ物を汚染し、10パーセントが蛇口や手すりを汚染、そして5パーセントが携帯電話を汚染する結果となった。

知っているようで、知らない。「正しい手の洗い方」はコレ!

オーストラリア食品安全局によれば、手洗いには次の6段階のプロセスがあるという。

1. 手をぬらす
2. せっけんをつける
3. 泡立てて擦る
4. 手をすすぐ
5. 蛇口を締める
6. 手を乾かす

いつもと変わらないと思うかもしれないけれど、細かい点に注意!

手をこする段階では手のひら、親指をはじめそれぞれの指、指の間、爪、そして手の甲全てを洗って。また、すすぎは温かい流水の下で、指先を下に向けて行う。洗ってから蛇口を締める際には、直接触れずタオルペーパーなどで、きれいになった手への汚染を防ごう。

※この記事は、オーストラリア版ウィメンズヘルスから翻訳されました。



Text: Lauren Williamson Translation: Emi Ito Photo: Getty Images

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Nana Fukasawa
ウィメンズヘルス・エディター

2018年に「ウィメンズへルス」編集部にジョイン。アシスタントを経て、エディターとして美容、フード、ダイエットなどの記事を担当。流行りそうなヘルシーキーワードをいち早くキャッチすることを心がけている。CBDや筋膜リリース、アーユルヴェーダ、植物療法を学ぶ、自他共に認める“セルフケア マニア”。2023年初めてのハーフマラソンに挑戦。