ヨギーだって平らなお腹を手に入れられる。
脂肪燃焼や体重を減らす、と聞くとみんなはHIITトレーニングを思い浮かべるだろうけれどヨガも忘れないで。
ストレス解消や、ケガをしたときにヨガをする人は多いけれど、やせるためにも効果がある。
ナイキのマスタートレーナーでヨガ界のスーパスター、リーア・キムにヨガを使ってやせられるか聞いてみた。
ぴったりのヨガクラスを見つけるには?
「ヨガで体重を減らしたいなら、ダイナミックに動くタイプにしないといけない。パワーヨガやヴィンヤサフローヨガなど“パワー”や“フロー”という名前がついたクラスを選んで」
「体重減以外の効果はあるけれど陰ヨガ、リストラティブヨガなどのリラックス系のヨガではあまり効果がない。ただし、体重を減らしたいなら、ヨガをするだけでなくきちんとしたものを食べて心拍数を上げて身体に刺激を入れないといけない」
ホットヨガやビクラムヨガは?
「それが合っているかどうかは人それぞれ。身体に刺激を与え、心拍数を上げて、筋肉を使っているのが感じられて身体が鍛えられないといけない。身体が鍛えられることによって代謝がよくなり、それからヨガの体重を減らす効果が見えてくるはず」
「だから、ホットヨガをやって、きちんと呼吸もできてしっかりと動けているのなら、身体への刺激はあるので脂肪燃焼への効果はあるはず。でもぐったりして息もできなく、クラクラするならおすすめはしない。
せっかくやるのに水分を失ってぐったりするだけでは意味がないので、必ずしもよいとは限らない」
体重減に効くヨガのポーズは?
「はじめるなら、太陽礼拝からスタートするのがオススメ。初心者にも安心で、身体全体を使う上に循環器系を刺激する。太陽礼拝パワーヨガやフローヨガでは必ずやるシークエンスで、いくつかのポーズを連続して行うもの。身体にもっと負荷をかけたいのなら、回数を増やしたり、動作を大きくすることもできる。動きながら必ず呼吸をするよう意識して」
ヨガはどのくらいやるべき?
「体重を減らすなどの効果を望んでいるなら続けることが大切。最低1時間を週に6回はやるのが理想的。特に初めのころは、目標達成に弾みをつけるためにも習慣化するのが大事」
他の体重を減らす方法と比べてヨガはいいの?
「個人の状態や比較するヨガの種類やダイエット方法によっても違うので、比べるのは難しいけれど、自分が本当に楽しめることをやったほうがいい。なぜならその方が無理せずできるから」
「やっていることを楽しんで、心理的にも受け入れると脳が身体に、「これはよいことなのだ」という信号を送るので、もっと身体が動いてくれる。そして、体重を減らすには有酸素運動だけをやるのも、筋力トレーニングだけをやってもよくないので、その点でヨガは両方を兼ね備えているともいえる」
「ヨガのポーズを休まずに連続してやるのはまさしく、循環器系に働きかけることになる。体温が上がり、汗が出てくる。そして、いろいろなポーズで自分の体重を支えることは、筋力トレーニングのような要素がある。だから、体重を減らしたいならヨガはうってつけの運動方法」
体重を減らすことをヨガをやる目的にしてもよい?
「どんなモチベーションでヨガをやってもいい。しっかりと集中して、呼吸をしていればどんな理由でマットの上にいるのでも問題ない。さらに、ヨガを始めた理由と続ける理由が違ってもも構わない。ネガティブな気持ちや自己批判に陥らずにオープンマインドであればすべてよし!」
Text:Franchesca Menanto Translation:Noriko Yanagisawa