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長い時間をかけて慎重に髪を巻いたのに、カールが1時間も持たなかったり、巻きすぎてしまったり……。でも、コテの使い方の「正解」を知るだけで、今より断然きれいな巻き髪ヘアスタイルが作れることができるはず! コテの間違った使い方、きれいなウエーブのコツについてアメリカンウィメンズヘルスとセレブ専属のヘアスタイリストが解説。

1. 巻き髪は相応の手間が必要!? 下準備をしないのは論外

きれいに巻くためには、あらかじめ髪を整えておく必要がある。セレブ専属ヘアスタイリストのパトリック・メルヴィルによると、巻き髪は「しっかりした下準備をしないと長持ちしない」そう。
下準備には、熱のダメージから髪を守るのに不可欠なヒートプロテクションスプレーを使ってから、ドライヤーで髪を完全に乾かすこと。

これで髪のキューティクルが閉じ、カールが取れにくくなると同時に、ぬれた髪にコテを使うことで生じるダメージも防げる。メイヴィルいわく、コテで巻く前につや出しスプレーを使えば、手触りのいい、まとまった髪になるそう。カールが本当にとれやすい髪質をしているなら、カール用ヘアスプレーを少しだけかけてからアイロンを使って。

2. 手間がかかり、思った通りの仕上がりにならないのは、巻く向きが間違っているから?

髪を巻き始める前に理想的なイメージを描いておけば、髪を巻く方向を決めやすくなる。ナチュラルな感じに仕上げたいのなら、顔とは反対の方向に巻く外巻きがおすすめ。髪をほぐし、顔の右側ではコテを時計回りに、顔の左側ではコテを反時計方向に回して。

3. 単純ミス。髪の代わりにコテをクルクル回している

ほとんどの女性は毛先をコテに挟んでから、頭の方に向かってコテをひねっている。メルヴィルによると、この方法では、カールがバネのように細かくねじれたり、顔の輪郭に沿って大きく跳ねたりして、ナチュラルできれいなカールにならないそう。

自然なカールを作るには、バレル=熱くなる部分が下を向くようにコテを持って髪を巻き付け、根元から毛先に向かって巻く。カールの持ちが良くなるだけではなく、根元にボリュームが出る。また、髪をねじってからバレルに巻きつけると、コテの熱が髪全体に行きわたらなくなるのでNG。髪をリボンのように平らにしながら、コテに巻きつけるのがコツ。

4. コテが大きすぎるのも×。プロが勧めるのは25mmのもの

きついカールや緩いウエーブを作るために、大きさの違うコテが必要だと思いがちだけれど、1台あれば十分だとか。メルヴィルいわく、「25mmのコテがあれば、太いコテよりいろんなカールが作れる」そう。「25mmの方が多才。緩いウエーブを作りたいなら、太めに毛束をとり、巻けばいいだけ」

5. 一度に巻く髪が多すぎるのも失敗の原因。ランダムな量にするのも、こなれて見えるポイント

メルヴェルが言うように、毛束を太めすれば緩めのウエーブができるけれど、一度に巻く髪の量が多すぎるのは問題。熱が均等に行きわたらないので、カールがすぐにとれてしまう。少なめに髪をとってバレルに巻きつけると、自然な仕上がりになる。さらに、毛束のサイズを同じにしない方が自然に見えるというコツも!

6. コテのタイプを知らずに、とりあえずセール中の製品を買うのはやめよう!

髪を頻繁に巻く人は、セラミック製バレルの質の高いコテを買うべきだとか。コテにはスプリングヒンジ(ちょうつがいがバネのタイプ)と髪を挟むクリップが付いていないマルセルタイプがある。慣れるのに時間がかかるかもしれないけれど、メルヴェルのおすすめはマルセルタイプ。スプリングヒンジタイプのコテでは、パタンと閉まるクリップのせいでウエーブに無駄な折り目がついてしまうこともあるようだ。

マルセルタイプは髪を巻き付け、毛先をつかんでおくだけで、細いコテと同じようなカールができる。メルヴェルによれば、「毛先をコテから完全に出しておくと、より自然でラフな仕上がりになる」そう。

7. コテを離すのが遅いと、重大なヘアダメージにつながることも!

コテの中には温度が230℃まで上がるものもあり、髪の状態や質によっては大きなダメージになりかねない。「髪が細くて弱い人はコテを低温~中温にセットして、2~3秒で髪から離すように」と、メルヴェル。髪が太くて強い人は高温で使ってもいいかもしれないけれど、必要以上長い時間、髪を巻き付けたままにしないこと!

8. カールが崩れる、大きな原因に。巻きたての髪には触れないで!

巻いた髪を2~3分放置して冷ますのが、カールを定着させるコツ。巻いた直後に触ったり、手でほぐしたりすると、髪が縮れたり、カールがとれやすくなる。髪の温度が下がったら、カール用スプレーとフィニッシングスプレーで固定させ、毛先をつまむ。ちょっと乱れた自然なカールを作りたいなら、この時点で手でカールをほぐすこと。軽くブラッシングすれば、滑らかなウエーブになるし、スタイリング剤も髪全体に行きわたる。

こうしたテクニックを応用すれば、さまざまな巻き髪が作ることができる。また、挑戦したいスタイルがあるのなら、セットの仕方をヘアサロンのスタイリストに聞いてみよう。喜んで手順を教えてくれるはずだし、自分の髪型と髪質に合ったヘアスタイルも手に入るはず。

 
※この記事は、アメリカ版ウィメンズヘルスから翻訳されました。



Text: Sandra Roldan Translation: Ai IgamotoPhoto: Getty Images

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Nana Fukasawa
ウィメンズヘルス・エディター

2018年に「ウィメンズへルス」編集部にジョイン。アシスタントを経て、エディターとして美容、フード、ダイエットなどの記事を担当。流行りそうなヘルシーキーワードをいち早くキャッチすることを心がけている。CBDや筋膜リリース、アーユルヴェーダ、植物療法を学ぶ、自他共に認める“セルフケア マニア”。2023年初めてのハーフマラソンに挑戦。