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アメリカ版ウィメンズヘルスの調査では、「いつもニキビが1つか2つできている」 と答えた女性の割合が56パーセントにも上った。普段のスキンケアがどんなに完璧でも、人によっては食生活や運動、さらには住むエリアにも気をつけないと、ニキビができやすくなったり悪化したりするのだとか。しかもニキビは環境や習慣と部位が関係していることもあると、肌のプロたちは指摘する。ドクターやエテティシャンが語る、「5つのニキビの原因」と顔の部位別ケア法。ニキビでもう泣かないためにも、今すぐチェック!

顎やフェースラインにできるニキビの原因と対策は?

原因1: 「ストレス」……言わずと知れた原因の一つ。ピリピリした気分だと、ニキビを放置できない!

ストレスが男性ホルモンの一種、アンドロゲンの分泌を促して皮脂腺を詰まらせるので顎にニキビができる。ニューヨーク市の皮膚科専門医で精神科医のエイミー・ウェクスラーいわく、「しかもストレス下にある人は、神経がピリピリしているので、ニキビをなかなか放っておけない」

ケア: 「鼻からゆっくり息を吸い、口からゆっくり息を吐く」 のが、ウェクスラー博士おすすめのストレスケアのテクニック。「呼吸に集中することで不安が和らぎ、心拍数が下がる」 そう。

原因2: 「食生活」…… 酵母が肌にいたずらしていた!? ニキビを起こす食べ物を特定することも大切

特に顎全体にできる赤くてかゆいニキビは、食生活が原因の一つともいわれる砂糖と精製された炭水化物は、タッグを組んであごを狙うからだ。このニキビができているなら、その原因はさらに酵母かもしれない。ニューヨーク市の皮膚科専門医、デニス・グロスによると「毛包(もうほう)が酵母に反応している可能性がある」

ケア: 皮膚科専門医によると、原因となる食材を特定するのは、なかなか難しいのだそう。そのためヨーグルトやパスタ、ホエイプロテインのシェイク、精製された白パンなど、定期的に食べている物を一つずつやめていき、1~3週間の間に症状が変わるをチェックするのが得策だとか。

Tゾーン沿いの赤ニキビと白ニキビ。その犯人は現代社会特有の「環境」!?

原因1: 「大気汚染」……肌ダメージにも関わる! 徹底した肌の「掃除」をしてみては?

大気中のすすや粒子化した液体が皮膚に入り込み、毛穴をふさぐことで赤いニキビができることも。白ニキビは、「地上オゾン」が肌の皮脂と化学反応を起こし、皮脂が液体からワックス状に姿を変えた結果、できたものとも言われる。

ケア: 住んでいるエリアの空気が汚染されていると感じるなら、肌を“本気で”洗ってみて。「粒子状の物質は顕微鏡でしか見えないほど小さいので、顔を手で洗うだけでは不十分」と、ワシントンの皮膚科専門医のエリザベス・タンシは言う。しかも「クレンジングブラシを使った方(*)が、細かい汚れは落ちやすいわ」

*編集部註:取材したドクターの見解です。クレンジングブラシの摩擦などが肌に合わない場合もあります。肌タイプに合せて、自己責任でご使用ください。

原因2: 「気候」……蒸し暑い天気も、カラリとした低湿度もNG。それぞれに対策を練って

蒸し暑い気候のもとでは皮脂の分泌に拍車がかかり、皮膚がニキビの原因菌であるアクネ菌の温床となる。とはいえ、乾燥した地域に住んでいればいいというわけでもない。エステティシャンのレニー・ルーローによると、「カラッとした空気は皮膚から水分を奪うわ。干からびた細胞が剝がれ落ちたり、毛穴に詰まったりして 小さな白ニキビをつくることも」

ケア: 「ニキビの原因が湿度なら、オイルフリーの保湿液を使って細菌に余分なエサ=油分を与えないように」と、グロス。空気が乾燥しているなら、加湿器を使うなどの工夫を。

おでこと生え際周辺。もしかしたらワークアウト後の「ずぼら」が理由?

原因: 「ワークアウト後の習慣」……うっかり洗顔しなかったことが後悔の種に

ニューヨーク市の皮膚科専門医、ジェレミー・フェントンの話では、手やタオルで額の汗を拭うのも実はニキビの原因の一つになることも。

「汚れたタオルから顔に細菌が移る可能性もある。菌が少ない、きれいなタオルだとしても摩擦で皮膚が炎症を起こすことも」。その結果、小さなブツブツが赤ニキビ、膿んだニキビになってしまうことも。

ケア: 「ワークアウトを終えたら、洗顔は必ずしよう。すぐにシャワーを浴びて着替て」 とフェントン。とあるアンケートによれば、21パーセントの人が「ワークアウト後は疲れすぎて顔を洗わない」と答えたデータも。

AHAやベータヒドロキシ酸を使ったケミカルピーリングなどで定期的に角質を取り除くのも、毛穴を清潔に保てるのでおすすめ(*)。ニキビができにくいタイプのコスメを使っているのであれば、メークをしたままワークアウトしてもいいそう。

*編集部註:ケミカルピーリング自体、もしくは成分が肌に合わない場合もあります。施術を受ける際は、担当者とよくご相談ください。

※この記事は、アメリカ版ウィメンズヘルスから翻訳されました。



Text: Courtney Dunlop Translation: Ai Igamoto Photo: Getty Images

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Nana Fukasawa
ウィメンズヘルス・エディター

2018年に「ウィメンズへルス」編集部にジョイン。アシスタントを経て、エディターとして美容、フード、ダイエットなどの記事を担当。流行りそうなヘルシーキーワードをいち早くキャッチすることを心がけている。CBDや筋膜リリース、アーユルヴェーダ、植物療法を学ぶ、自他共に認める“セルフケア マニア”。2023年初めてのハーフマラソンに挑戦。