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毛穴を内側からケアしたければ、カップにハーブを忍ばせて!

みんなの中にも、一人はハーブティーファンがいるはず。美味しくて落ち着くから、もっと飲みたくなる。それに、正しい種類を選べば、飲むだけで肌を癒してくれる。

栄養セラピストで医学漢方医のジェニファー・ダラムが、最もありがちな肌トラブルに最適のハーブを教えてくれた。さあ、お湯を沸かす準備を!

乾燥肌にはハーブなら何でもOK

「肌が乾燥する主な原因は、食生活に水分と体にいい脂肪が足りていないこと。ハーブティーを飲むだけでも体に水分が補給され、結果的に肌も潤うので、毎日の習慣にハーブティーを取り込むのはいい考え」

「覚えておきたいのは、ストレートの紅茶には利尿作用があるので、飲み続けていると体が水分を失いかねないということ。ストレートの紅茶はハーブティーに置き替えるのが賢明」

オイリー肌にはカンゾウ(リコリス)かオートストロー

「肌が油っぽくなるのは、皮脂腺が働きすぎているから。この原因は、ホルモンバランスの乱れや偏った食事、ストレス。これらすべての組み合わせであることも」

「オイリー肌を改善するには、体を内側と外側からケアする包括的なアプローチが必要。でも、内分泌系、胃腸系、免疫システムに有効といわれるハーブティーがいくつもある。カンゾウ(リコリス)は、肝臓と副腎をサポートし、ホルモンバランスを整えるのに良いとされている」

「オートストロー(オーツ麦のわら)には、副腎を養うといわれるステロイド系サポニンが高濃度で含まれており、これが結果的にホルモンバランスにプラスの影響を与えてくれる」

シミにはチコリの根、マリゴールド、ムラサキツメクサ

「お茶にチコリの根を混ぜてみて。消化器系と肝臓の働きを活性化し、素晴らしい浄化作用を併せ持つ気付けのハーブ」

「煎って挽けば、コーヒーのようにビターだけどホッとする温かな香りを届けてくれる。おいしく、ヘルシーでカフェインレス。普通のコーヒーの代替品としては最高。もともと浄化作用と解毒作用があるマリゴールドもおすすめ。様々な肌トラブルに対して伝統的に使われてきたハーブ」

「樹脂含有量が高いマリゴールドは、強力な消炎作用を発揮する。赤く炎症を起こした肌には非常に有益な治療薬。ムラサキツメクサは伝統的に、慢性皮膚発疹に対する解毒剤として使われてきた。ホルモンバランスの調節に効果的とされるイソフラボンを含んでいるので、ニキビをはじめとするホルモンが絡んだ肌トラブルの治療に使われることも」

くすみにはアルファルファ

「浄化作用のあるアルカリ性のお茶には、肌ツヤを良くする働きがある。私のお気に入りの一つがアルファルファ。食用および薬用として使われてきた長い歴史がある。栄養価が高く、肌の治療に役立つクロロフィルという重要な成分を含むアルファルファは、細胞の増殖と組織の修復を促してくれるそう」

「健康的な肌をつくり、維持するのに必要なビタミンAも豊富に含まれている」

シワにはハイビスカスとローズヒップ

「体全体の機能のバランスを整え、ストレスを軽減する栄養たっぷりのお茶には、肌の老化防止作用もあるのが一般的。例えば、ハイビスカスの花には、アントシアニンやビタミンCといった抗酸化物質が多く含まれるので、肌にやさしいお茶にピッタリ」

「このような抗酸化特性は、エラスチンの分解を妨げるといわれている。潜在的なアンチエイジング効果も合わさり、肌の弾力維持に役立つ」

「ローズヒップティーも試してみて。抗酸化作用の高いリコピンなどの成分を含むローズヒップは、肌の老化を防ぐハーブとして知られている。ローズヒップにはビタミンCもぎっしり。ビタミンCは、肌のハリを維持し、肌細胞の継続的な再生を助けるコラーゲンの生成に不可欠」

※この記事は、UK版ウィメンズヘルスから翻訳されました。

Text: Zara Kenyon Translation: Ai Igamoto Photo:Getty Images