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かけるはずのサングラスが、たいてい頭の上やバッグの中にある人は多い。アメリカの非営利団体「The Vision Council」のレポートによると、アメリカ人の4人に1人がめったに、あるいは一度もサングラスをかけていない。でも実際は、肌と同じくらい積極的に目をカバーするべき。目を破壊しかねないビーチでの8つの習慣から、今すぐ足を洗おう。

目を細めて太陽を見る

時々サングラスをかけずにいるくらい、大したことはないでしょう? だけど今日の過剰な紫外線が、将来の深刻な目のダメージにつながることも。サングラスをかけずに1日ビーチで過ごすだけで、目のやけどである光線角膜炎を発症することもある。一時的なダメージとはいえ目が乾き、ジリジリして充血する上に腫れてしまうこの症状、避けたいはず。

米国コネチカット州の眼科医ロバート・ノエッカー医学博士によると、本当に危険なのは何年もたってから生じる目の問題。例えば眼球表面の異常成長、白内障や黄斑変性(おうはんへんせい)は、どれも視力喪失の主な原因。言い換えれば、ビーチに行くなら必ずサングラスをしっかりかけなさい、ということ。そして、目に刺激を感じるときは専門医に相談を。

安物のサングラスをかけている

「UVA (紫外線A波) とUVB (紫外線B波) をブロックしない安物のサングラスは、サングラスをかけていないのと同じくらい危険」 と語るのは、カリフォルニア・オプトメトリック協会の検眼医メリッサ・バーネット。彼女は、UVAとUVBを99~100パーセント遮断し、可視光線の75~90パーセントをカットするサングラスを勧めている。「偏光レンズはクリアな視界を保ちつつ、強烈な光線のほとんどをブロックしてくれるのでおすすめ」。顔に沿ってカーブした「ラップアラウンドフレーム」のサングラスは、スポーティーなデザインで目をしっかり守るので、使用を検討してみて。

曇りの日にサングラスをかけていない

雲に騙されないで。曇り空でも紫外線は同じだけ目に悪いそう。バーネットは、天候にかかわらず、常にサングラスをかけるようアドバイスしている。また、紫外線が最も強い時間帯は日差しを避けてさらなる保護を。午前中は8~10時、午後は2~4時が要注意だとか。

帽子で目が守れると思っている

紫外線から耳や首、顔を守るには大活躍する帽子も、目にはあまり効果がない。遮断すべきなのは、直接光線だけではない。外に出れば、水や砂などの表面に反射する光を防ぐ必要もある 。水は最大100パーセント、砂は最大25パーセントの紫外線を反射する。バーネットが言うように、帽子をかぶるのに加えて、サングラスで必ず目もカバーすること。

コンタクトレンズをつけたまま泳いでいる

コンタクトレンズを着けたまま泳ぐのは、言うまでもなくNG。バーネットいわく「この習慣はとりわけ角膜感染と視力喪失につながりやすい」。泳ぐ前にコンタクトレンズを外し、ゴーグルをつけて目を守ろう。

水中で目を開ける

ノエッカー博士によると、どこの海水にも必ず菌がいるので水中で目を開けると、細菌感染やウイルス感染はもちろん、角膜の腫れや一時的な目のかすみといった厄介な問題にもつながりかねないという。短期的な炎症を最小限に抑え、感染症の確率を下げるためにも、ノエッカー博士は水泳中のゴーグル着用を勧めている。

目の周りに日焼け止めを塗っていない

米国皮膚がん協会によると、皮膚がんの10パーセントはまぶたに見つかる。「目の周りに日焼け止めを塗るのは非常に大切」 とバーネット。「ケミカルベースの日焼け止めは目を刺激する可能性があるので、ミネラルベースのものがベスト」。バーネットは、顔または目の周り専用で、SPF30以上の日焼け止めの使用を勧めている。

砂が入った目をこする

バーネットいわく、「目に入った砂は透明な目の保護外層に擦り傷がつく角膜剥離の原因になり、目をこするとダメージが悪化してしまう」。目に砂が入ったら、きれいな水ですぐに目を洗い、数回まばたきすること。1時間ほどたっても違和感があるなら、眼科医に相談して。放っておくと目が病原体に感染し、とてもかゆい角膜潰瘍を引き起こす恐れがある。

※この記事は、アメリカ版ウィメンズヘルスから翻訳されました。



Text: Krissy Brady Translation: Ai Igamoto Photo: Getty Images

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Nana Fukasawa
ウィメンズヘルス・エディター

2018年に「ウィメンズへルス」編集部にジョイン。アシスタントを経て、エディターとして美容、フード、ダイエットなどの記事を担当。流行りそうなヘルシーキーワードをいち早くキャッチすることを心がけている。CBDや筋膜リリース、アーユルヴェーダ、植物療法を学ぶ、自他共に認める“セルフケア マニア”。2023年初めてのハーフマラソンに挑戦。