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瞬きして目を休めながら読みましょう。

パソコンの前で何時間も過ごすと、目に大きな負担がかかることはおそらくあなたも知っている。でも、パソコンが目の天敵である理由はそれだけではないらしい。JAMA眼科学誌が発表した研究によれば、パソコンの前で1日7時間以上過ごすとドライアイ症候群に似た症状を引き起こすことがあるという。

研究チームが目の粘液層で潤いを保つタンパク質MUC5ACの濃度を分析したところ、1日7時間以上スクリーンを見つめるオフィス従業員にこの濃度が最も低いことが分かった。眼精疲労や目の乾きを訴えた人々のタンパク質量も同様に落ち込む結果となった。

目が痛くなるのは、光を見つめると瞬きの数が減り、目の表面の涙が新たに補充されることなく蒸発し始めるから。ニューヨーク大学の眼科学臨床助教授であるリサ・パーク医学博士は、「長時間にわたってパソコンの画面を見つめると、瞬きの回数が通常の10分の1になる」 と言う。

最も嫌なのはその不快感であるものの、砂漠のように乾いた目は視界を妨げることもある。パーク医学博士は、透き通った池のガラスのように滑らかな水面に映った空と、所々に地面が顔を出す池の水面に映った空を比較してこう語る。「極度に目が乾くと、目の表面の組織が破壊されて感染症の原因となる」。これは仕事によるドライアイでは珍しい。

でも、コンタクトレンズを着用している場合、目が乾きすぎた状態で外すと目の表面を傷付けてしまう恐れがある。パーク医学博士によると、「10時間も着用すればコンタクトは乾き切る。外そうとすれば目の表面をこすってしまう。小さな擦り傷を負った目は、感染症の危険にさらされる」

幸いなことに、仕事を辞めずとも職場でのドライアイを防ぐ方法がある。まず、約15分ごとに視線をスクリーンから反らして窓の外や時計を見るか、遠くの物に焦点を合わせること。「これで瞬きの必要性を思い出すことができる」

特にひどい不快感を覚える人は、目が乾き始めたと思った段階で、市販の人口涙液(日本のドラッグストアでも目薬として販売されている)で目の水分を補充しよう。パーク医学博士いわく、人口涙液は1日4回まで使用可能。もっと頻繁に使いたいなら、保存料が入っていないことを確かめて。

マスカラの涙を流さないためには、「2~3滴ではなく、1滴だけ出てくるようにやさしく押して」 とパーク医学博士。「ただ上を見ながら注すのではなく、頭をしっかり後ろに傾けて。まぶたの上に落としてメイクを台無しにしてしまわないよう、眼球の真上でさすのがポイント」

夜、コンタクトを外す前には人口涙液で目を潤すことも忘れずに。「目の表面でコンタクトを浮かせてから取り出して」

※この記事は、アメリカ版ウィメンズヘルスから翻訳されました。



Text:Laura Tedesco Translation:Ai Igamoto Photo:Getty Images