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早く落ち着かなくちゃいけない時に。その内容をUK版「ウィメンズヘルス」からご紹介。

6缶パックにストロー付きでワインが売られるのを願うほど、強烈にストレスを感じる瞬間は誰にでもある。とはいえ、大切な打ち合わせやライフイベントの前に酔っぱらうのは賢明なチョイスとは言い難い。では、冷静かつ生産的にストレスに対処するにはどうすればいいんだろう?即効でストレスを緩和するには確実な方法だともてはやされるヨガだけど、本格的なクラスを難なく予定に組み込めるほど暇じゃない。しかも、不安定にグラグラ揺れているようでは、発狂状態は治まらない。そんなあなたも心配ご無用。瞑想という驚くほどシンプルな解決策がある。

瞑想を称賛する声を聞いたり、統計を目にしたことはあっても、何も考えずに座るなんて、頭の中にサーカスが住み着くのと同じくらいストレスフル。でも、頭を空っぽにするのではなく、集中してみればいい話。ストレス要因から焦点をずらし、安全で平和な現実に引き戻してくれる具体的な何かに集中してみよう。しかも、たった10分でいい。

ステップ1: 静かな場所を見つける

簡単じゃないのは分かっているけど、ドアを閉められる場所を見つけてみよう。それが無理なら、ノイズキャンセリングヘッドホンや耳栓を使うこと。大切なのは、連続した平和な10分間を作ること。

ステップ2: 電子機器の電源を切る

スマホを含むすべての電子機器をスイッチオフ (サイレントモードならいいなんて考えないで。絶対チェックしてしまう)。パソコンの電源だけは切れないなら、閉じるかスクリーンを消すこと。気を散らす可能性があるものは徹底的に排除しよう。

ステップ3: 座り心地のいい場所を見つける

本来、瞑想は足を組んで座った状態で行うものだけど、座り心地がいいとは限らないので、枕を敷いたり、椅子に座ったり、壁に寄りかかったりしてみよう。背骨を伸ばし、前かがみの姿勢を避けるのが目的。胸を張り、肩を下げ、首を引っ張らずにあごを少し上げる。両手首を膝に乗せ、手のひらを上に向ける。伝統的な手ぶりである印相を用いれば、集中しやすくなるかもしれない。それぞれの手の人差し指と親指をくっつけるのも印相の一例。

ステップ4: 瞑想を開始する

瞑想にも色々あるけど、筆者お気に入りのIshaクリヤ瞑想をご紹介したい。マントラを唱えながら行う三部構成のこの瞑想は、どこでも開催されているものではない。ここでは第一部のみを説明するが、それ以外の部分についても、是非調べてもらいたい。

座り心地がいいのを確かめたら目を閉じて、ゆっくりと呼吸を整える。口はリラックスし、唇がやや開いた状態で、息を鼻から吸って鼻から吐く。吸う時は “私は私の体ではない”、吐く時は “私は私の思考ですらない” と心の中で唱える。急がず、深く呼吸するたびにそう考え、眉間 (第3の目と呼ばれる) に神経を集中する。数分間または体からプレッシャーが抜けるのを感じるまで、この思考と呼吸法を継続する。これは素晴らしい第一歩だけど、第二部以降も習得することを心からおすすめしたい。

ステップ5: 吸収する

この瞑想が私の心に響く理由はここにある。仕事、メール、リクエスト、そして人が押し寄せてくることで、私は頻繁にストレスや圧迫を感じる。でも、この瞑想を行うと、私が誰でどこにいるかを思い出すことができる。容姿やスタイル、ついさっき見たインスタグラムの投稿、パンツのフィット感に捕らわれるのは簡単だけど、“私は私の体ではない” と繰り返し考えれば、私は見た目で定義されていないことを思い出せる。体は私の成功や暮らしを象徴するものではない。私の美しさは、私の心、自信、そして行動に宿っている。私は、体重計の数字や鏡に映った自分の姿を成功と結び付けたりしない。

“私は私の思考ですらない” と考えるたびに笑ってしまう。体が落ち着くと、私をトラブルに巻き込むのは自分の思考だということに気付くから。私は十分?私より仕事ができる人はいる?もっと頑張れるかな?そう考えていると、いつの間にか思考が最強の刀をもってしても切ることのできない厚いクモの巣をはる。思考に物語を語らさせないで。思考とはそういうもの。物語は忘れて、自分の魂を思い出して。目の前の混乱ではなく、あなたにとって本当に重要なことを支えにして。大局を受け入れることからはじめてみよう。この瞑想をするたびに、私は人生の意味を理解し再び息を吹き返す。あなたにも役立つことを願っている。

世界を飛び回るキャスリン・バディグは、オンラインプラットフォーム『Yogaglo』でヨガを教える。ヨガエキスパートとして、ウィメンズヘルス誌やヨガジャーナルに寄稿する一方で、食通ヨギーとしてMindBodyGreenにも登場する。Gaiam社から発売の『Aim True Yoga』DVDの制作者、『Poses for Paws』の設立者、そしてRodale社発行の『The Women's Health Big Book of Yoga』の著者。ツイッターフェイスブックインスタグラム、またはウェブサイトで彼女をフォローしよう。

※この記事は、アメリカ版ウィメンズヘルスから翻訳されました。

Text:Kathryn Budig Translation:Ai Igamoto Photo:Getty Images