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仕事から喜びを感じられない? それなら仕事を続けながら、キャリアチェンジのスキルを磨く方法もある。オーストラリアのキャリアコーチ、スザンヌ・ウィリアムスは、「計画性をもって行えば、キャリア転換がリスクを伴う恐ろしい経験になることはない」と語る。今回は、オーストラリア版ウィメンズヘルスから新たなキャリアを創るための3つのコツをご紹介。

1.自分のスキルや経済状況を把握するための、準備期間を設ける

今の仕事に満足できず、今こそ夢の職業に向けた新たなスキルを習得するべきだと感じているなら、その考えは正しい。でも、今の仕事をやめて別の何かに専念する前に、しっかり調査する時間を設けよう。

「自分自身のことや、次のキャリアに何が伴うかを熟知していない状態で、見切り発車をする人がいる」とウィリアムスは言う。「スキルの習得に時間とお金を費やす前に、その業界の関係者から話を聞いて詳しくなっておかないと」。ボランティアに挑戦したり、その業界の誰かに付いて学んだり、短期間の体験コースに申し込んだりするといい。どんな人材が求められるかを調べておく必要もある。その業界で役に立ちそうなスキルが自分にあるか、取得済みの資格が考慮されそうかを考えてみて。

「すでに何らかの資格を持っているのに、始めから勉強し直そうとする人がほとんど。実際はちょっと溝を埋めるだけでいいのにね」とウィリアムスは続ける。

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同時に自分の経済状況も把握すること。2017年にパーソナルトレーナーへのキャリアチェンジを遂げた元テレビ番組プロデューサー、ニコール・ニールは、いざ転向する前に1年間、自分の収入と支出を記録していた。「キャリアチェンジのために必要なお金が十分あることを確かめたかった。高収入だったから、毎週の出費について考えたことはなかったから。お金の使い道をスプレッドシートに入力し、できるだけ貯金できるように無駄な出費を減らし始めた」という。キャリアチェンジスペシャリストのジョー・グリーンによると、経済状況を把握すれば、足かせになっている不安を乗り越えるきっかけになることもあるそう。「転職費用を必要以上に見積もっていることもあるので、数字をはっきりさせれば不安が治まるかもしれない」

2.目標を達成するためには……タイミングを計ること

理想の仕事に新たな資格が必要な場合、キャリアチェンジのタイミングをうまく計る必要がある。特に、家賃を払うために今の仕事を当面キープしたいなら、これは絶対。ニコールのパーソナルトレーナーコースはオンラインと対面形式のミックスで、フルタイムの仕事を続けながら修了するのに8カ月かかったそう。「シフト制の仕事に就いていたので、特定の日時をコースに充てるのは大変だった」そう。

「教科書を読み、課題をすべてこなせる週もあれば、何もしない週もあった」。ウィリアムスは、気が進まないかもしれないけれど、今の上司に自分の目標を打ち明け、勉強に必要な時間に合わせて勤務時間を変えられるか交渉するよう勧める。「前もって伝えておけば、合理的な人のほとんどは部下をサポートしてくれるはずだから」。それが無理だとしても、グリーンは、「キャリアチェンジまでのプロセスに全力を注ぎ、行き詰まらないようにすることが非常に大切」

ホテルで受付をしていたリアーナ・ブリジットが、エンデバーカレッジ・オブ・ナチュラルヘルスでマイオセラピーをフルタイムで学びながら、3つの仕事を掛け持ちできたのは、目標があったから。「一週間分の予定を事前に立てて、かなり上手に時間を管理していた」と、29歳の彼女は振り返る。「多くを犠牲にしたけれど、そうまでする “理由” があったから頑張れた。好きでもない仕事や、どうでもいい仕事をするのがどんなものか分かっていたから、あの気持ちにだけは戻りたくないと自分に言い聞かせた」

3.リフレッシュする時間も大切! メリハリある生活に

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すでに多忙な日常に勉強を追加すればストレスが増えかねないので、はっきり境界線を引くことが極めて重要。「どうしても無理なことに対して、『ノー』と言えるようになる必要があった」とリアーナは語る。「一杯いっぱいで打ちのめされそうになったら、ビーチに近いお気に入りの場所でコーヒーを飲んで、するべきことを整理した」

企業幹部を含むクライアントの90パーセントが、キャリアチェンジの過程で自分を信じるのに苦労すると話すウィリアムスは、「自分を支持して」と付け加える。リアーナも「自分をものすごく疑った」ことを認める。「でも最後には、そのマイナスをプラスに変えて、自分の力を自分自身に証明できた」そう。障害にぶつかっても、その道の向こうに愛する仕事があり、たどり着けば達成感が得られることを思い出して。「困難を乗り越えることで人は成長を感じられる。すごく良い気分」とウィリアムス。

※この記事は、オーストラリア版ウィメンズヘルスから翻訳されました。



Text: by Penny Carroll Translation: Ai Igamoto Photo: Getty Images

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Nana Fukasawa
ウィメンズヘルス・エディター

2018年に「ウィメンズへルス」編集部にジョイン。アシスタントを経て、エディターとして美容、フード、ダイエットなどの記事を担当。流行りそうなヘルシーキーワードをいち早くキャッチすることを心がけている。CBDや筋膜リリース、アーユルヴェーダ、植物療法を学ぶ、自他共に認める“セルフケア マニア”。2023年初めてのハーフマラソンに挑戦。