まずは、それほどまでに生理が早く来てほしい理由を考えてみよう。それが旅行の予定なら、残念だけど手立てはない。
ネットで検索すれば、生理を誘発すると言い張る方法がたくさん出てくるのは確か。ビタミンCのサプリメント、アスピリン、生姜、ウコン、パセリ茶、リラクゼーション、性行為、暖かいあて布、入浴は、ほんの一例に過ぎない。このどれかを試したら効果があったと誇らし気に語る人は、少なからずいるだろう。でも、それを実証する科学的な根拠はどこにもない。
「このどれかが生理を誘発することを示す科学的なデータは、ひとつも存在しない」と言うダヴォッド医師は、専門医の意見を得ずに、生理を早く来させようとすること自体に反対している。
でも、何ヶ月も生理が来ていない(または生理が一定の間隔で来ない)場合には、医師にも恐らく手立てがある。
「生理を誘発するホルモン治療薬はあるけれど、非常に特殊な事情で使わざるを得ないと医師が判断した場合にのみ用いられるべき」とダヴォッド医師は続ける。
例えば、多嚢胞性卵巣症候群の患者には、健康目的で生理誘発剤が処方されることがある。「長い間生理が来ないと、卵巣壁が異常に厚くなる危険があるので、生理誘発剤の使用を検討する」そう。いずれにせよ、まずは医師に相談するのが先決。
なお、ダヴォッド医師が言うように、経口避妊薬の服用をシートの途中でやめた場合、理論的には、ホルモンバランスの変化によって生理がいつもより早めに来る可能性はある。でも、何らかの理由があってピルを飲んでいるわけだから、それをやめるのは…ね?
結論
生理周期は自然なプロセスなので、邪魔をせず本来の仕事をさせてあげるのがいちばん。パセリ茶を飲んでみるのはいいけれど、それで生理が早まることを期待してはいけない。
※この記事は、アメリカ版ウィメンズヘルスから翻訳されました。