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長距離走は、その名の通り「長い」もの。それも、非常に長くなってしまう。しかしレースに向けたトレーニングなら、10km走であれ、ハーフマラソンであれ、フルマラソンであれ、走る距離を物理的に縮めてしまうわけにはいかない。

けれど、時間を短く感じさせる方法ならある。夕方や週末に何キロも走っている女性たちが伝授する長距離走の退屈さを紛らわす裏技で、本番もあっという間に駆け抜けよう。

大好きな場所を周回する

「長距離走に刺激を与えるには、行き先に見たい物や済まさないといけない用事がある場所を選ぶようにして、それに合わせてコースを決めているわ。見たい場所や済ませたい用事があると、走るのにそういう意味が加わるから。今住んでいるボストンでならフェンウェイ・パークによく行くんだけれど、自宅付近からフェンウェイまでのコースを決めると町のほとんどを見ることができて、走るのが課題というより観光みたいになるのが楽しい」

― ボストン在住 セールス・マーケティングディレクター サマンサ・スカルパート(29)

やる気が出るプレイリストを作る

「大会に向けての長距離走は気が遠くことがある……特に毎週末何キロも走るようになると。とはいえ、トレーニングのストレスはやる気の出るプレイリストを聴きながらだと減らせるわ。まず家を出てキロ単位で走るのが楽しくなっている理由はそれ。私がやっているのは、走るときのノリとテンポとを決めて、それに合わせた選曲を平日の間にすること」

― ニューヨーク在住 出版業者 アリ・マルティロッタ(27)

心の中で距離を区切る

「私は走っている距離を25.75kmではなく、『6.kmを何回も走っている』と自分に言い聞かせると気が楽になるわ。6.5kmごとに集中して、走り終えたら休憩する。例えば6.5km目で水筒の水を補給して、12.9km目でおやつを食べて、19km目でトイレに行ってからまた水を飲んで、25.75km目でスムージーを飲むの」

― ワシントンD.C. 在住 Body Kindnessの著者 レベッカ・スクリッチフィールド(40)

呪文を唱える

「疲れてもう無理だな、って時に唱えている、すごくばかばかしくて恥ずかしい呪文があるの。誰にも秘密の言葉だし、心の中でしか言ったことはないんだけれど、有名なドクター・スースの文に……暴言を足した感じ(笑)。しかも、何年も唱えている間に長さを増してるの。くだらないことだけれど、特に疲れているときはそれを唱えると本当に楽になるわ」

― デンバー在住 作家 シャーロット・アンダーソン(38)

片道だけにする

「電話とクレジットカードと、地下鉄の定期を(ランニングベルトに入れて)持って行って、その日行きたい所まで走るの。私の場合は、用事を済ませる時間がないのでスーパーマーケットに行ったり、通勤時間を省くためにノース・ジャージーの自宅へ行ったりするわ。週末なら、ちょっと汗をかいていても楽しめるところへ遊びに行くわね!」

― ニューヨーク在住 コミュニケーションマネージャー メギー・サリバン(29)

屋内で走る

「ルームランニング教室は今流行だから、日頃のランニングを励ましてくれるコーチのついたグループフィットネスに変える絶好のチャンス。うちのジムでは時間や速さを調節しながら、より良い走り方を伝授しているわ。退屈しないしおすすめ!」

― ボストン在住 エクィノクスジム グループフィットネスマネージャー アリ・バルダッサーレ(32)

ラジオ番組を聴いてみる

「最近は音楽ではなくて、好きなお笑いラジオ番組の再放送を聴いているの。なぜか、音楽を聴くより面白くて、走るのから気をそらしてくれるから。もともとあまり走ることはなかったから、ジムに入った時には本当に走っているのを忘れて集中できるものが必要で……音楽だけでは駄目だったのかも」

― ニューヨーク在住 マーケティングマネージャー ニコル・モレッリ(28)

インターバルに区切って走る

「まず3分~5分の間いつもより早く走って、30~45秒の間早歩きをしてみて(しっかりやれば平均していつも走っている速さになるので、ペースの心配はしなくて大丈夫!)走る時間を小さく区切ればあっという間に感じられるし、歩いて休憩することで走った後の回復がより早くできるようになって、いいことばかり!」

― オースティン在住 フリーランスライター兼クリエイティブディレクター ニコル・ハンドラー(29)

本を聴く

「音声録音された本を聴いています。運動と読書が一日でできるにはそれしかないから!」

― ニュートン在住  アビー・グレガー(33)

すべてを切り離してみる

「前は走っているのがひどく退屈だったの。どんなにノれるプレイリストや、眺めのいいルートがあっても。個人的新記録を出すために走っていたので、時間や運動量をずっと測っていた。でも、あるとき“めんどくさい!”って思って計測器なしで走ってみたら、同じ音楽を聴いて同じルートを走っていても、長距離走が楽しくなった。走ることが、新しい発見と体験の手段に思えてきた。ベタな話だけれど、きれいな花壇があったら香りを嗅いでみたり。ちょうど桟橋で花火が上がるときにシカゴ湖のそばを通るルートを計画して、思い切り前のほうで見たり。この夏はスプリンクラーを駆け抜けるのにもはまったわ。本当に悩みが吹き飛ぶの。それは、走ることの退屈さやしんどさから気をそらす以上に、走ることでできるいろんな経験を楽しんで、自分の心と体を大切にすること」

― シカゴ在住 オンライン・個人トレーナー K.アレイシャ・フェッターズ(30)

道中で友達を誘う

「短めのコースは短距離派の友達と一緒に走って、その人と別れたら、また別の短距離を走る人を連れて行って!」

― シアトル在住 医学生・元ナイキランナー フィービー・ライト

筋トレも少々

「目標距離次第で5分~10分走ってから、一度止まってスクワットや腕立て伏せ、バーピー、バイシクルクランチなど、違う運動を20回ずつ繰り返してみて。走る時間を区切るほかに、安定して走るのに使う腹筋や大臀筋を鍛えてくれるので、ケガを予防するのにも役立つはず」

― ボストン在住 B/SPOKEサイクリングスタジオ インストラクター ケイティ・バレット(26)

※この記事は、オーストラリア版ウィメンズヘルスから翻訳されました。

Text:Cassie Shortsleeve Translation:Emi Ito Photo:Getty Images