体重を減らすことが最終的な目標なら、どのタイプのヨガを選ぶかが非常に重要になってくる。
「ハタヨガのようなリラックス系のヨガでは、それほどカロリーが消費されないかもしれません」と話すのは、認定ストレングス&コンディショニングスペシャリストのジョナサン・アマト。「それに比べてビクラムヨガやホットヨガでは、1回でもカロリーがたくさん消費されるでしょう」
ビクラムヨガとホットヨガではポーズの難易度が高く、太陽礼拝も無限に繰り返されるので、心拍数が一気に上がる。そこに暑さが加われば、カロリーはもっと燃えるはず。一方のハタヨガは、やさしいポーズやストレッチが中心で激しい身体運動を必要としないため、どんな人にも向いている。ハタヨガでは、スタジオが熱されることもない。
パチェコによると、カロリーの消費量を増やしたければ、大きな筋肉群を集中的に使うポーズ(戦士のポーズ1や2のようなランジ系ポーズなど)を取り入れたクラスを探すといいそう。
ヨガで体は鍛えられるの?
難易度の高いポーズを決めるには自重を使う必要があるので、筋肉が強化されて引き締まる。
「今やっている筋トレと有酸素運動に週1~2回のヨガを加えれば、体が適応しようと頑張るはずです」とアマトは説明している。「この適応過程で、体が全体的に鍛えられていくのです」
もちろん、何をもって “体が鍛えられている” と言うかは人によって異なるけれど、アマトいわく大切なのは、筋力、持久力、耐久力、可動性の3つ。「ヨガで強化されるのは可動性だけだと思うかもしれませんが、この全てを鍛えるポーズもあるんですよ」
3つともカバーしたいなら、ワークアウトの内容に毎日変化を持たせてみよう。米国保健省は、循環器系や筋力の強化、うつ症状の緩和といった健康上のメリットを得るために、中~強度のエクササイズを週に150分以上行うよう促している。