冬が旬の芽キャベツは、ビタミンだけでなく葉酸やカリウム、オメガ3脂肪酸も含む優等生野菜。おいしく食べるための選び方や保存法、調理法をアメリカ版ウィメンズヘルスからご紹介! 今夜の夕飯にいかが?
「従来、芽キャベツは冬野菜」 と語るのは、カリフォルニアの野菜農園「Ocean Mist Farms」でマーケティングディレクターを務めるダイアナ・マックリーン。芽キャベツは通常、寒い時季が一番おいしい。
芽キャベツの選び方のコツは「硬くて、明るい緑色」
スーパーでは、硬くて明るい緑色をした芽キャベツを探して。マックリーンによると、「芽がむくんでいるものは、茎に長く付きすぎていた証拠」。満遍なくソテーできるように、だいたい同じ大きさの芽キャベツを選ぶことも大切。
芽キャベツの保存方法。大敵は「水分」だった!
スーパーから家に持ち帰ったら、水から遠ざけておくこと。マックリーンいわく、水は芽キャベツが腐るのを早くするだけ。「新鮮な農産物はどれも、洗わずに冷蔵庫で保存するのが一番。ビニール袋か紙袋に入れて冷却保護効果を高めて」。
冷蔵庫に入れておけば、芽キャベツは一週間ほどもつ。ぼろぼろになってきたら、2~3日のうちに使い切ること。
覚えておきたい、芽キャベツの下ごしらえ。基本の「き」でカットすべきところは?
料理に芽キャベツを使う方法はたくさんあるけれど、まずは基本的な下ごしらを覚えておこう。「芽キャベツを丸ごと使うなら、底を少しカットする」 ようにマックリーンはアドバイスしている。「売られるために底を切断された野菜は必ずどれも黒ずんで、自分を守ろうとするので、その部分を取り除くこと」。外側の葉が剥がれ落ちても芽キャベツ自体は大丈夫。落ちた葉は捨てよう。
底をカットしたら丸ごとローストするか、スライスしてカラメルにするか、細かく刻むか……料理法はさまざま。
「丸ごと使うなら、底に十字の切れ目を入れるとまんべんなく調理できると何人かのシェフに聞いた」 というマックリーン。でも、ロースト用の下ごしらえには別の方法もある。芽キャベツ農園「Ippolito International」のマーケティングマネージャー、マリリン・シーリーは、「ローストやソテーにする時は芽キャベツを半分に切って、カラメルソースが切った側面に付くようにするのが好き」 なんだそう。
キッチンナイフか、マンドリンカッターで薄切りにしても。
芽キャベツのレシピは無限大。おしゃれでおいしいひと皿に仕上げて!
芽キャベツは驚くほど使い勝手がいい。レストランのシェフたちは、サイドディッシュやサラダ、さらにはデザートにも芽キャベツを使う。
サラダ代わりにするのなら、細かく刻んだ芽キャベツに、コリアンダーとアボカドのドレッシングをかけて、刻んだリンゴを振りかける。冷蔵庫でひと晩寝かせば、秋冬にピッタリのコールスローに。「それだけでも十分おいしいし、小さなサンドイッチのトッピングにしてもいい」 とマックリーンも一押し。
細かく刻んだ芽キャベツは、いつもならズッキーニを使うベーキングレシピでも活躍する。例えば、パンやマフィンにベイクドフリッタータ。マックリーンによれば、このヘルシーなアレンジで食感が増し、「栄養価と風味も少しだけ高くなる」 そう。
半分に切った芽キャベツをローストするというクラシックな調理法なら、失敗のしようがない。マックリーンの話では、「いい感じに焼き目がつくまで、玉ねぎかエシャロットと一緒にソテーする。パプリカを加えてもいい。最後はバルサミコソースで仕上げるのが、芽キャベツファンの定番」
芽キャベツの栄養価
キャベツのいとこである芽キャベツには、おいしさだけではなく栄養もたっぷり。シーリーによると、「芽キャベツはビタミンC、D、K、B6、B1、葉酸、カリウム、リン、コリン、マンガン、そしてオメガ3脂肪酸の素晴らしい供給源」。食物繊維も豊富なのに、カロリーは控えめ。今夜の夕飯に、ますます芽キャベツが使いたくなってきたんじゃない?
※この記事は、アメリカ版ウィメンズヘルスから翻訳されました。
Text: Macaela MacKenzieTranslation: Ai Igamoto Photo: Getty Images
2018年に「ウィメンズへルス」編集部にジョイン。アシスタントを経て、エディターとして美容、フード、ダイエットなどの記事を担当。流行りそうなヘルシーキーワードをいち早くキャッチすることを心がけている。CBDや筋膜リリース、アーユルヴェーダ、植物療法を学ぶ、自他共に認める“セルフケア マニア”。2023年初めてのハーフマラソンに挑戦。