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いつも通りの生活を送っていても、体重が増えてしまうことはある。マインドフルな食事を促すプログラム『Am I Hungry?』のクリエイター、ミシェル・メイ医学博士は、「生きている限り、私たちの細胞、組織、臓器は周囲環境との物々交換を続けるので、体重は変動します」と説明している。

人はそれぞれ違うため、何キロ程度の体重変化が正常なのかはメイ博士にも断言できないけれど、一晩で何キロ分もの脂肪がつくようなことは少ない。この内容をアメリカ版ウィメンズヘルスからご紹介。

体内では実際何が起きている?

体重が大幅に変わるのは、「体内の廃棄物処理システム(尿や便)に変化が生じ、腎臓とぼうこうにある体液が移動する」から。

例えば、塩辛い物を食べると、血中の塩分濃度を維持するために体が水分を抱え込む。メイ博士によると、その余分な水分は体外に排出されるまで塩分を薄め続け、一時的な体重増加を引き起こす。
また、フルーツに野菜、スープやスムージーなど、水分含有量の高いヘルシーな物を食べたために(その水の重さが原因で)体重が一時的に増えることもあるけれど、余分な水分が排出されれば体重は元に戻るはず。
体重の一時的な増加には生理も関係している。「生理中に生じるプロゲステロンを始めとするホルモンの変化は、体重の増減に影響を与えます」とメイ博士。そのため、生理前の1週間と生理序盤の2~3日には何となく体がむくみがち。また、しょっちゅう生理に付随する便秘や下痢が、むくみの一因になることも。

実際の体重を測るには?

体重を最も正確に測るには、週に一度、朝一で体重計に乗ること。排尿直後の同じ時間に測るのが理想的。そのあとは7日間(もしくはずっと)体重計に乗らないで。
それ以上頻繁に体重を測っていると、増減することが多すぎてイライラしてくる。体重計を使う代わりにメジャーでボディーサイズを測ってもいいし、洋服のフィット感に気を配るだけでもOK。
とはいえ、体重の変化に加えて息切れがしたり、脚や足首が腫れたりするのは、腎疾患や心疾患といった深刻な病気のサインかもしれないので、思い当たる節があるなら今すぐ医師に相談を。
その必要がない人も、自分にやたら厳しくするのはもうやめて。


※この記事は、アメリカ版ウィメンズヘルスから翻訳されました。



Text: Moira Lawler Translation: Ai Igamoto Photo: Getty Images

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Nana Fukasawa
ウィメンズヘルス・エディター

2018年に「ウィメンズへルス」編集部にジョイン。アシスタントを経て、エディターとして美容、フード、ダイエットなどの記事を担当。流行りそうなヘルシーキーワードをいち早くキャッチすることを心がけている。CBDや筋膜リリース、アーユルヴェーダ、植物療法を学ぶ、自他共に認める“セルフケア マニア”。2023年初めてのハーフマラソンに挑戦。