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セックスも、ワークアウトになるのだろうか? 
セックスで消費されるカロリー量は、体重やセックスの激しさといった要素によって変わってくるけれど、今回はここ数年で科学的に明らかになったセックス中のカロリー量をオーストラリア版ウィメンズヘルスからご紹介。

カナダのモントリオール大学が行った2013年の研究では、21組のカップルが、フィットネストラッカーを着けてセックスをした。セックスで消費したカロリーを実際のエクササイズと比較するため、各カップルは30分のランニングも行った。

科学情報誌『PLOS ONE』に掲載された研究結果によると、平均的なセックスで男性は100kcal、女性は約69kcalのカロリーを消費した。なお、セックス1分あたりのカロリー消費量は、男性で約4.2kcal、女性で約3.1kcalと推測される。

男性がセックスで消費したカロリーは、エクササイズで消費したカロリー(約276kcal)よりもずっと少ない。ジムへ行けば、もっと激しいワークアウトができるのは確かだけれど、「性交が重要なエクササイズとして考えられることも、時にはあるかもしれません」と研究チームは述べている。

しかも、これらの数字は、対象となったカップルの平均セックス時間=約25分をベースに算出されているので、セックスが長ければ長いほど、消費されるカロリー量も増えると言ってよさそう。(自分のセックスの所要時間を3.1倍すれば、おおまかなカロリー摂取量が算出できる)

でも、喜ぶのはまだ早い。上記に反して、「セックスは大したワークアウトにならない」と結論付けた研究結果も同年に発表されている。

この研究は、医学専門誌『New England Journal of Medicine』に掲載されたもので、ダイエット関連の迷信(セックスで100~300kcalのカロリーが燃えるなど)を暴くことを目的としていた。研究チームは、別の医学専門誌『JAMA Internal Medicine』に掲載され、「平均的なセックスが6分で終わる」ことを発見した1984年の論文を引き合いに出し、その数字をベースにすると、30代で体重が70kgの男性は、通常のセックスではを21kcalしか燃やせないと断定している。

要するに、体重を減らしたいなら、ジムをセックスで置き替えようと思わずに、今までのワークアウトを続けた方がいいということ。でも、性交に実際の健康効果があるのは確か。

セックスをすると、免疫力も高まる。少なくとも週1でセックスをする人は、免疫グロブリンA(病気から身を守る抗体)が多いことも分かっている。

健康的な性生活によって、男性のがんリスクも低下する。事実、イギリスの医学情報誌『British Medical Journal』に掲載された大規模な調査結果は、1カ月に少なくとも21回射精した男性は、1カ月に4~7回しか射精しなかった男性よりも前立腺がんになる確率が低いことを示している。

※この記事は当初、アメリカ版『メンズヘルス』に掲載されました。
※この記事は、オーストラリア版ウィメンズヘルスから翻訳されました。



Text: Ash Rushlow & Melissa Matthews Translation: Ai Igamoto Photo: Getty Images

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Nana Fukasawa
ウィメンズヘルス・エディター

2018年に「ウィメンズへルス」編集部にジョイン。アシスタントを経て、エディターとして美容、フード、ダイエットなどの記事を担当。流行りそうなヘルシーキーワードをいち早くキャッチすることを心がけている。CBDや筋膜リリース、アーユルヴェーダ、植物療法を学ぶ、自他共に認める“セルフケア マニア”。2023年初めてのハーフマラソンに挑戦。