フィットな体を作る過程で挫折して、いつの間にかアンフィットになってしまった人たちは、必ず落ち込んでいる。でも、その状況には悪いこと以上にチャンスが多く眠っているということも忘れないで。
挫折して気落ちした状況には、ポジティブなことが2つある。まず1つ目は、あなたが今の現状に満足していないということ。まさにこれが変化への第一歩。そして2つ目は、一度はフィットだったんだから、何もないところから始めるよりもずっと早くフィットな状態に戻れるということ。これを念頭に置いて、体の能力がどれだけ早く衰えるのか、そして何よりも、フィットな体に戻るにはどれくらいかかるのかを見てみよう。
有酸素能力
悲しいことに、あなたが最初に別れを告げることになるのは有酸素能力。これまでの研究によって、体の有酸素能力は、体を動かすのをやめてから14日以内に失われ始めることが分かっている。2週間を過ぎると、会社の階段を上っただけで、普段よりも心拍数が上がることに気付くはず。
ポイント
スタート地点に戻り、有酸素能力を取り戻すのに長い時間はかからない! 今すぐ勢いに乗って、再び有酸素運動を始めれば、2週間ほどで心機能の強さが戻ってくるのを感じるはず。
筋力
これまでの研究結果は、およそ3週間で体の強度や筋力を構成する要素が失われ始めることを示しているけれど、これはワークアウトを休んでいる理由にもよる。アンフィットになってしまったのが病気のせいであるなら、筋力はもっと早く衰えるかもしれない。でも、自主的に体を休ませているのなら、1ヶ月程度で衰える確率は低い。
ポイント
失った筋力や体の強度を取り戻すことに関しては、有酸素能力よりも話が明るい。マッスルメモリーと呼ばれる能力のおかげで、一度築いた強度の土台が崩れる可能性は低い。
柔軟性
柔軟性は、健康な体の重要な構成要素。バランス感覚を養い、けがを防止するには不可欠だからだとか。でも、柔軟性のほとんどは、遺伝によるところが大きいみたい。毎日欠かさずストレッチしても体が硬いままの人もいれば、ストレッチなんてしたことないのにつま先にタッチできる人もいる。
ポイント
柔軟性に恵まれているなら、それはほぼ永久的。休みを取ったからといって、柔軟性が落ちる心配はあまりない。でも、いつもより筋肉痛が激しくなることはあるので、ウォームアップとストレッチは入念に行うこと。
フィットな体を作るにあたっては、再び流れに乗り、一貫性を持って毎日運動するのが一番。フィットになるのに、一生かかるわけじゃない。それを楽しみと考え、0か100かのメンタリティを捨て、2週間のブレイクが雪だるま式に2ヶ月に伸びることのないように。
※この記事は、オーストラリア版ウィメンズヘルスから翻訳されました。
Text: Sam Wood Translation: Ai Igamoto Photo: Getty Images
2018年に「ウィメンズへルス」編集部にジョイン。アシスタントを経て、エディターとして美容、フード、ダイエットなどの記事を担当。流行りそうなヘルシーキーワードをいち早くキャッチすることを心がけている。CBDや筋膜リリース、アーユルヴェーダ、植物療法を学ぶ、自他共に認める“セルフケア マニア”。2023年初めてのハーフマラソンに挑戦。