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“キレイな家庭はハッピーな家庭” という格言のもとに生きているなら、これは変えたいと思うかも。漂白剤や一般的な消毒液が、致命的な肺疾患のリスクを高める可能性を示す研究結果が発表された。事実、この研究は、定期的に化学物質を吸い込むことで、慢性閉塞性肺疾患 (COPD) を患う可能性が最大32%も増加することを明らかにしている。その内容をオーストラリア版「ウィメンズヘルス」からご紹介。

COPDは40歳以上のオーストラリア人の7人に1人が抱える病気で、通常喫煙に関連するとされる慢性気管支炎や肺気腫といった呼吸困難を引き起こす肺疾患。

アメリカのハーバード大学とフランスの国立健康医療研究所 (Inserm) が共同で行った30年にわたるこの研究は、アメリカ国内で5万5千人にも及ぶ看護師がこの疾患を抱えていることに着目したもの。

1989年以降、そのうちの663名が医療器具や表面の洗浄に最低週1回は消毒液を使用することを義務付けられており、2009年と2017年5月の間にCOPDであると診断されていた。

研究チームのリーダーであるオリアン・デュマスは、「漂白剤や第4級アンモニア酸といった消毒液は、一般家庭で広く使われている。消毒液の家庭での使用がCOPDの発症に及ぼす潜在的な影響についてはまだ知られていない」 と言う。

「過去には、漂白剤やスプレーといった洗浄剤や消毒液の家庭での使用が喘息に関連していることを発見した研究がある。だからCOPDに関しても研究を進めることが重要」

https://www.womenshealth.com.au/household-cleaning-products-can-cause-lung-disease

Text: Lucy BodeTranslation: Ai Igamoto Photo:Getty Images