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「スキーを上達したいなら、まずはスキーブーツを買うべき」とすすめる星野さんに、スキー用品を購入するときの店選びや道具選びの極意を教えてもらった。

板とブーツを買うなら、神保町へ

スキーウエアについてはもっぱらスタイリッシュな海外ブランドのアイテムをネット通販を駆使して購入しているという星野さんだが、「板とブーツを買うなら神保町が一番」ときっぱり。

とはいえ、神保町のスキー用品街を訪れると専門店が多すぎて、どこに入っていいのか悩んでしまう人も多いはず。そんな人へ星野さんからのアドバイスは?

「大型店の場合、接客してくれるスタッフがスキーをしないという場合も多いので、実際に滑ることが好きな人がいる小さなお店がおすすめです。まずは小さな店を2、3軒回ってみて、フィーリングが合う店員さんを見つけるといいでしょう」

さらに、購入する順番も大切。「ブーツが合わないと足が痛くなるし、なかなかうまくならないので、まずはブーツを買ってひと冬試してみて、その上で板を買うと失敗がありません。お店やメーカーがスキー場で試乗会を開催しているので、実際に使い心地を試してから買うと良いと思います」

スキー板は長さと柔らかさ、太さの組み合わせで、レベルや滑りたいゲレンデの雪の状態に合わせて選ぶそう。

「板は柔らかい方が曲がりやすいのですが、スピードを出すには物足りない。うまくなればなるほど硬い方がいいでしょう。パウダーの場合は太さが必要です」

パウダースノーを滑ることが多い星野さんのスキー板は、幅10センチ以上。初心者の場合は、板の中心の幅が7センチ程度がおすすめ。板のカーブがあるほど曲がりやすく、先端と中央部の差が大きい「カービングスキー」が滑りやすくておすすめ。

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星野さんオススメのショップ「Vail(ベイル)」へ

前回のインタビューでもスキー上達の近道はブーツを買うことだと教えてくれた星野さん。自分の足に合ったブーツを買えば痛みもなく、ストレスがないので滑ること自体が楽しくなり、上達も早いという。

とはいえ、ブーツを買うといっても、どう選べばいいの? そこで今回は、スキー初級者のエディターが、星野さん行きつけの神保町のスキーショップ「Vail(ベイル)」で、星野さんのアドバイスを元にブーツを購入してみることに。

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「Vail(ベイル)」東京都千代田区神田小川町2-1 木村ビル1F
tel. 03-5577-6411
http://www.shop-vail.com/
今回訪れたお店がこちら。1階には板とブーツが並び、2階にはウエアや小物が揃っている。

スキー初心者のエディターKが実際にブーツを購入してみた

1. 星野さんオススメは「ウオーキングモード」付きのブーツ

「せっかくブーツを購入するなら、ウオーキングモード付きが絶対おすすめです」と星野さん。ウオーキングモード付きだとブーツを履いたまま歩く時まっすぐに立てるので、歩きやすくストレスも少ない。レンタルではウオーキングモード付きはないので、購入するなら店員さんに「ウオーキングモード付きの中から選びたい」と伝えよう。

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ウオーキングモードが付いているブーツは、後ろの部分にモードを切り替えるためのスイッチがある。スイッチの形式はさまざま。上の3足はすべてウオーキングモード付き。

2.レベルによってブーツの硬さ、細さが変わる

初心者向けのブーツは足入れが柔らかく、ブーツの中でもゆとりがあるものが多い。中上級者になればなるほど、ブーツの素材も硬く、ブーツ自体も細身なものが多くなる。足元がしっかりホールドされている方が、上級者にとってはスピードを出したときにも安定感がある。

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右のブーツの方が上級者向けで、後ろから見ると細身なのがわかる。

3. 初心者はすぐに中級者になる! 買うなら中級向けでもOK

初心者のエディターKが「初心者用」として勧められたフカフカ柔らかい履き心地のブーツを試していたところ、星野さんからアドバイスが。

「初心者はブーツを買えばすぐに中級者になって、初心者用ブーツでは物足りなくなります。だから最初から中級者向けのブーツを買った方がいいですよ」

実際に、中級者向けを履いてみても、足の形にあったものなら痛くもないし、エディターKは何足も試着した結果、星野さんおすすめのモデルを購入することに決定。

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今回購入したのがこちら。定価62,640円のブーツが、1シーズン前のモデルだったので39,800円。

4. インナーブーツを熱処理して自分の足に合わせた微調整も可能

 購入するブーツを決めたら、お次はブーツのインナーを熱処理することで、自分の足に合わせて微調整。エディターKは右足の小指の外側がちょっと当たる感覚があったので、温めて柔らかくなったインナーブーツを履いて当たる部分を広げた。

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スキーブーツを購入しての感想は?

スキーブーツは高そうだし、購入するのも敷居が高いな、と思っていたけれど、ショップに並ぶスキーブーツの価格にかなり幅があることに驚いた。最新のモデルにこだわらなければ2万円を切る価格のブーツもあり、ランニングシューズを買うような感覚でも買えるとはうれしい。星野さんの予言通り、ブーツを買ったら履きたくて仕方ない! 

ウィメンズヘルスではこれからも最高の環境でスキーを楽しめるイベントを予定しているので、もっと快適にスキーを楽しみたいという人は、ぜひマイブーツを手に入れて!



Photo:Cedric Diradourian

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Kiriko Kageyama
エル・グルメ編集長/ウイメンズヘルス編集長

『エル・オンライン(現エル・デジタル)』のファッションエディターを経て、フリーランスに。女性ランナーによる企画集団「ランガール」を設立。その後女性誌立ち上げやWebメディアの立ち上げを経て2017年にウィメンズヘルス』日本版ローンチ時から編集長に。2023年夏よりエル・グルメ編集長も兼務。趣味は料理を作って友人たちに振る舞うこと。