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さあ、パスポートを探し出して、眠っていたスーツケースのほこりを払って。長生きの秘訣は休暇にあるみたい。

ミュンヘンで開かれた欧州心臓病学会で、心臓病のリスクがある1,200名の中年ビジネスマンを40年にわたって追跡した研究結果が発表された。

対象となったビジネスマンの半数は、運動をして、賢く食べて、体重を健康なレベルにまで減らして、タバコをやめるよう指示を受けたけれど、残りの半数は本人の望み通りに生活していた。

興味深いことに、若くして死亡する確率が高かったのは、後者ではなく前者のグループ。色々と指示を受けたのが、余分なストレスになったと考えられる。

でも、この研究における最大の発見は、1年間の休暇が3週間以下だった人は、長めの休暇を取った人より早死にする可能性が37パーセント高かったこと。

「ひたすら忙しい生活を送ることによる弊害は、1年間の休暇が短い男性グループに集中していた」 と語るのは、ヘルシンキ大学のティモ・ストランドバーグ教授。「この研究に参加した休暇の短い男性は、休暇の長い男性よりも労働時間が長く、睡眠時間が短かった」

「このストレスフルなライフスタイルが、研究チームの指示に従うことで得られる健康上のメリットを打ち消してしまったのかもしれない。その指示自体が彼らに更なるストレスを与え、精神的に逆効果になった可能性もある」

これからは、健康のためにも旅行の予定を立てた方がよさそう。

「休みを取らずに働き詰めでも、他の点でヘルシーな生活をしていれば大丈夫だとは思わないで」 と教授は注意を呼びかける。「ストレスを解消するには長い休暇がおすすめ」

※この記事は、オーストラリア版ウィメンズヘルスから翻訳されました。



Text: Lucy Bode Translation: Ai Igamoto Photo: Getty Images

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Nana Fukasawa
ウィメンズヘルス・エディター

2018年に「ウィメンズへルス」編集部にジョイン。アシスタントを経て、エディターとして美容、フード、ダイエットなどの記事を担当。流行りそうなヘルシーキーワードをいち早くキャッチすることを心がけている。CBDや筋膜リリース、アーユルヴェーダ、植物療法を学ぶ、自他共に認める“セルフケア マニア”。2023年初めてのハーフマラソンに挑戦。