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効果が目に見えるほどになるためには、どれだけワークアウトに時間を費やせばいいの? 忙しいという理由から、ワークアウトを続けられない人も多いのでは? 今回オーストラリア版ウィメンズヘルスからご紹介するのは、いつもの習慣を少し変化させるだけでカロリーを消費する方法。ぜひライフスタイルに取り入れてみて。

「British Journal of Medicine」に掲載されたオーストラリアの研究者の論文によると、「High Intensity Incidental Physical Activity (HIIPA)」(高強度の偶発的な身体活動)は、ジムで何時間も汗をかかずとも、息が上がる運動になってくれるとか。そんなHIIPAは、忙しい現代人にとって強い味方!

シドニー大学チャールズパーキンズセンター・公衆衛生学部で、身体活動・ライフスタイルおよび健康の教授であるエマニュエル・スタマタキス氏は、次のように説明する。

「1日に2、3回、数秒でも息が上がるような動きをすれば、健康に大きく影響するということが分かりました。例えば子供を追いかけて走ったり、坂を上ったり、自転車で通勤したりといった動きをすると、1分あたり休んでいる時の6倍以上のエネルギーを消費しているのです。そして、健康によい影響を与えるには、1日に3〜5回のHIIPA(つまり最大1日に5〜10分ほど)を週の大半行えばいいのです」。

「HIITは、種類や、繰り返す回数に関係なく、健康と心血管の健康を急速に改善するための最も効果的な方法の1つである、とする研究がいくつもあります。HIIPAもそれと同じ考えに基づくものなのです」とスタマタキス氏は説明する。

「HIIPAと、私たちがすでに日常生活の一部として行っている活動を利用するというアイデアのよいところは、それがほとんどの人にとって、HIITのように日常生活にない運動をするよりもずっと現実的で、達成可能であるということです」。

「HIIPAのために必要な時間は1日あたり0分に近いのです。しかも、少し早足で散歩をしたり、エレベーターを待つ代わりに階段を上るなどをした場合には、さらに時間を減らすことができます」。

しかも、道具も必要ない上に、なにか特別なスキルも必要がなく、お金もかからない。

「駐車場のはしに車をとめて、50メートルから100メートル買い物をかかえて歩く、といったちょっとしたよいことを選ぶだけです」とスタマタキス氏は言う。
 
 
※この記事は、オーストラリア版ウィメンズヘルスから翻訳されました。

Text: Lucy Bode Translation: Noriko Yanagisawa Photo: Getty Images

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Nana Fukasawa
ウィメンズヘルス・エディター

2018年に「ウィメンズへルス」編集部にジョイン。アシスタントを経て、エディターとして美容、フード、ダイエットなどの記事を担当。流行りそうなヘルシーキーワードをいち早くキャッチすることを心がけている。CBDや筋膜リリース、アーユルヴェーダ、植物療法を学ぶ、自他共に認める“セルフケア マニア”。2023年初めてのハーフマラソンに挑戦。