まず、これだけはハッキリさせておこう。フルーツは体にいい。甘いのに、ビタミン、ミネラル、抗酸化物質、そして食物繊....
まず、これだけはハッキリさせておこう。フルーツは体にいい。甘いのに、ビタミン、ミネラル、抗酸化物質、そして食物繊維がたっぷり。2017年の研究結果が、フルーツと野菜それぞれの摂取量を高めると、心臓病やがんといった慢性疾患で死亡するリスクが大幅に減ることを示しているのも、それが理由。
よし、じゃあフルーツを食べよう! と意気込みたいところだけど、ダイエット中の場合には、好きなだけフルーツを食べていると逆効果になるだけだから難しい。ニューヨークシティの食事療法管理栄養士のマーサ・マッキトリックの話では、現にフルーツにはカロリーと天然の糖分が含まれている。無制限に食べる代わりに、1日2食分程度に抑えておこう。
甘い物が食べたい時に、フルーツをデザートの代わりとして楽しんでもいい。「甘い物がどうしても食べたい時は、キャンディやチョコレートではなくフルーツを選んでくれた方がよっぽど嬉しい」 とマッキトリック。どんなフルーツも食生活の一部になり得るのは明らか。
つまり、マッキトリックが言いたいのは、フルーツを食べるのをためらう必要はないけれど、分量にだけは気を付けて、ということ。だからこそ、高カロリーのフルーツの種類を知っておく価値がある。一般的に、定番のアボカド(グアカモーレボウル=フルーツボウル)、ココナツ、ドライフルーツ、フルーツジュースはカロリーが高いそう。これらのフルーツを低カロリーのオプション(ベリーなど)で置き替えれば、食べられる量が増えるのでお腹も満足。
以下のフルーツはどれも、摂取量を把握している限り、栄養たっぷりで満足感のある食事の一部にできる。アボカドやココナツ、デーツ、イチジク、レーズンと、小さなパッケージに大量のカロリーが詰め込まれているフルーツをチェックしていこう。
Text: Jessica Migala Translation: Ai Igamoto Photo:Getty Images
カロリー: 丸ごと1個で322キロカロリー
心臓にやさしい一価不飽和脂肪が凝縮されているため、カロリーが高い(アボカド1個には30グラム近い脂肪が含まれている)。よって、食べるのは半分にしておくのがベター。一価不飽和脂肪と一緒に、消化を促進する食物繊維もふんだんに取れる。
カロリー: 小さなイチジク5個で150キロカロリー
イチジクの季節になると、ヘルシー志向のインスタコミュニティーは大興奮。トーストやヨーグルトボウルに使われることが非常に多いのは、このフルーツが飴のように甘いから。事実、小さなイチジク1個には7グラムの糖分が含まれており、これがイチジクを高カロリーにする。でも、その糖分と一緒に、骨を強くするビタミンKとマンガンなどの大切な栄養素も摂取できる。
カロリー: 種抜きマジュールデーツ100グラムで277キロカロリー
スムージーを甘くするのによく使われるのがデーツ。100グラム入りの袋には、約25グラムの天然果糖が含まれている。でも、消化を遅らせる食物繊維の優秀な供給源でもあるので、それほど心配する必要はない。
カロリー: 1カップで466キロカロリー
このトロピカルフルーツは、オートミールやヨーグルトに甘さと歯応えを出してくれるけれど、そこにはカロリーも付いてくる。ココナツのカロリーが高いのは、脂肪含有量が高いから。でも、脂肪が多いことで食べた後に満足感が得られる。ちょっとカロリーを抑えるために、砂糖や甘味料で甘くされていないものを選ぼう。
カロリー: 1カップで429キロカロリー
ドライフルーツは水分が抜き取られているので、糖分濃度が高くなる。マッキトリックいわく、「レーズンのカロリーはあっという間に蓄積する」。1カップのブドウにはカロリーが62キロカロリーしかないので、本来の形状を選んだ方がよっぽどたくさん食べられる。
カロリー: 大きなバナナ1本で121キロカロリー
最近スーパーでバナナを見た? 中には巨大なものもある。つまり、1本で2本分のカロリーを取る羽目になるかもしれないということ。バナナには、心臓の健康に良いカリウムや免疫力を高めるビタミンCといった重要な栄養素が含まれているのは確かなので、小さめのものを選べばOK。
カロリー: 種抜きプルーン1カップで418キロカロリー
レーズンやデーツと同じで、プルーン(乾燥したプラム)には本来の形状よりも糖分とカロリーが多い。でも、食物繊維が豊富で、ダイエットに役立つことも証明されているので、買い物リストから完全に消してしまう必要はない。
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