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どんなにヘルシーな食生活を送っていても、塩分の摂取量が高ければ健康への悪影響になることが、新たな研究によって判明したそう。その内容を、オーストラリア版ウィメンズヘルスからご紹介。

高血圧症の専門誌が発表したこの研究は、中国、日本、イギリス、そしてアメリカの男女計4,680名の摂食習慣を4日間にわたって追跡したもの。

ナトリウムとカリウムの体内濃度を計るために、研究チームは尿サンプルを採取して分析。カリウムは、塩分が体におよぼすマイナスの影響をなくし、血圧を下げてくれるミネラル。低血圧に繋がる栄養素を各被験者が摂取しているかどうかも調査。

その結果、尿から高いカリウム値が検出され、ヘルシーな食生活を送っていると申告した被験者においても、高い塩分摂取量と高血圧には強い繋がりがあることが発覚したみたい。

調査対象となった各地域における成人の平均塩分摂取量は、イギリスで8.5g、アメリカで9.6g、日本では11.7g、中国に至ってはなんと13.4gと、世界保健機構が推奨する1日5g (小さじ約1杯分) を上回っている。

オーストラリア医療ジャーナルに掲載された最近の文献によると、オーストラリアの成人男性は1日約10g、成人女性は約7gの塩分を摂取しているという。

過剰な塩分摂取は、心臓疾患や脳卒中のリスクを高める高血圧と関連しているそう。

この文献の筆頭筆者であるクウィーニー・チャン博士はScience Daily誌に対し、「この研究結果から、血圧を下げるのにはごまかしがきかないことが分かる」 と語っている。「塩分の低い食生活を送ることが重要。それ以外の点ではヘルシーでバランスが取れているとしても。」

でも、塩分摂取量を減らすには、料理に使う塩分を減らすというよりも、日常的に摂取する食品に隠されている塩分を知ることが大切。

※この記事は、オーストラリア版ウィメンズヘルスから翻訳されました。



Text: Lauren Williamson Translation: Ai Igamoto Photo: Getty Images

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Nana Fukasawa
ウィメンズヘルス・エディター

2018年に「ウィメンズへルス」編集部にジョイン。アシスタントを経て、エディターとして美容、フード、ダイエットなどの記事を担当。流行りそうなヘルシーキーワードをいち早くキャッチすることを心がけている。CBDや筋膜リリース、アーユルヴェーダ、植物療法を学ぶ、自他共に認める“セルフケア マニア”。2023年初めてのハーフマラソンに挑戦。