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しゃっくりが止まらないとイライラするもの。ちょっと大げさかもしれないけれど、しゃっくりとは実に不可解な身体機能でもある。しゃっくりが出るときは、体に何が起きているんだろう? なるべく早く止めるには、どうすればいいんだろう?

そもそも、しゃっくりとは?

医療情報サイト「BoardVitals.com」のチーフメディカルオフィサーで、内科医のアンドレア・ポール医学博士によると「しゃっくりは、肺の真下にあり腹部から胸腔(きょうこう)を切り離す横隔膜が、望んでもいないのに突然収縮したときに起きるもの。横隔膜がハイスピードで収縮するので、空気が非常に速いペースで吸い込まれる。その結果、声帯がパタンと閉まり、“ヒック” という音を立てる」

しゃっくりの原因は?

しゃっくりの原因については仮説しかないけれど、おなかが張っていたり息を吸い込むのが早すぎたりすると、しゃっくりが出ることが多い。潜在的な原因としてポール博士は、食べすぎや飲みすぎ、肺に吸い込まれる煙などの刺激物、飲酒などを挙げている。また、ストレスや不安もしゃっくりの原因になるという説がある。

しゃっくりを止めるには?

しゃっくりの止め方は至ってシンプル。ポール博士いわく、血中の二酸化炭素量を増やすだけ。「10~20秒息を止めるか、息をせずにグラスから水を飲むか、紙袋の中で20~30秒息をするか、ジョギングかジャンピングジャックを30秒するだけでいい。通常は、このうちのどれかひとつで止まるはず」。その仕組みを説明しよう。深呼吸して息を止めると、体が二酸化炭素を排出しなくなる。紙袋の中で息をすれば、自分が吐いた二酸化炭素を再び吸い込むことになる。ちょっと動けば、体が取り込む酸素の量が増え、その酸素が体内の他の栄養素と合体してエネルギーとなり、その結果、体が二酸化炭素を生成する。

ポール博士は、どれをやってもダメで、しゃっくりが48時間たっても自然に止まらない場合には、どこかに根本的な問題がないか病院で調べてもらうよう勧めている。


※この記事は、アメリカ版ウィメンズヘルスから翻訳されました。



Text: Jenna Birch Translation: Ai Igamoto Photo: Getty Images

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Nana Fukasawa
ウィメンズヘルス・エディター

2018年に「ウィメンズへルス」編集部にジョイン。アシスタントを経て、エディターとして美容、フード、ダイエットなどの記事を担当。流行りそうなヘルシーキーワードをいち早くキャッチすることを心がけている。CBDや筋膜リリース、アーユルヴェーダ、植物療法を学ぶ、自他共に認める“セルフケア マニア”。2023年初めてのハーフマラソンに挑戦。