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自然の中で時間を過ごすことで得られるあの爽快感は、やはり体にいいらしい。免疫力を高める効果があるとして、日本では長きにわたって親しまれてきた森林浴だけれど、いくつかの新たな研究によって、森林浴にはストレス緩和作用もあることが分かったそう。

森の空気に含まれるテルペン (植物から放出される生物活性物質) には、抗炎作用、抗がん作用、神経防護作用があることが分かっている。息を吸うたびに、人間の体を癒し、コルチゾール値を下げてくれる物質。

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千葉大学の研究チームは、市街地と森の中で、それぞれ2時間以上のウォーキングを行った300名近くの大学生のデータを比較分析した。

その結果、森林浴を終えた日には、都市部でウォーキングをした日に比べて、体内のストレスホルモンレベル、脈拍数、血圧が著しく低いことが判明したそう。

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京都大学が行った大規模な研究においても同様に、森林浴を行った日には、参加者の敵対心や気分の落ち込み度合いのスコアが下がる結果となった。

でも、専門家の中には、森林浴の効果を得るために、わざわざ外出する必要すらないのではとの声もある。

テキサスA&M大学の研究チームは、「写真や絵画といった自然に関連するイメージが壁にかかっていれば、不安が軽減され、血圧が下がり、痛みが緩和される」 と結論付けている。

あの夢のようなロッキー山脈のスクリーンセーバーが、実際には禅への近道なのだとか。

※この記事は、オーストラリア版ウィメンズヘルスから翻訳されました。

Text: Lucy Bode Translation: Ai Igamoto Photo: Getty Images

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Nana Fukasawa
ウィメンズヘルス・エディター

2018年に「ウィメンズへルス」編集部にジョイン。アシスタントを経て、エディターとして美容、フード、ダイエットなどの記事を担当。流行りそうなヘルシーキーワードをいち早くキャッチすることを心がけている。CBDや筋膜リリース、アーユルヴェーダ、植物療法を学ぶ、自他共に認める“セルフケア マニア”。2023年初めてのハーフマラソンに挑戦。