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最近ますます知名度が上がってきているフラックスシード(亜麻仁の種)。栄養や健康のWebサイト「Real Nutrition」の創業者であり管理栄養士のエイミー・シャピロは、フラックスシードを食生活に取り入れることを勧めている。数々のヘルシーな食材があふれる中、フラックスシードがひときわ目立っているその理由とは? アメリカ版ウィメンズヘルスが、フラックスシードの魅力を再検証!

「フラックスシードは料理やシリアル、オートミール粥にちりばめたり、サラダのトッピングにしてもおいしい。卵の代わりに焼き菓子に使用してもいいし、スープや水にだって加えられる」

1日当たりの摂取目分量は大さじ1。特にベジタリアンやヴィーガンの人にはおすすめ。お肉を食べない食生活で不足気味になりやすい栄養素、オメガ3脂肪酸やタンパク質をフラックスシードで補えるんだそう。

種のままより、粉末状のフラックスシードを食べたほうが、栄養効果が高い。「外皮が硬いため、体内でうまく消化されず、良質な脂質を吸収できない」と話すのは、管理栄養士のデシレ・ニールセン。

1. 認知機能を高める

「オメガ3脂肪酸が豊富な植物性食品は、ヴィーガンや魚介類を食べない人には特に不可欠だ」とシャピロは言う。さらにこの脂質は、脳を守る働きにも優れているそう。

2. お通じをサポート!

食物繊維の含有量が非常に多く、お通じをケアし、有害物質を体外へ排せつ。余分な脂肪を除去してくれるそう。腸内微生物のバランスを維持する水溶性食物繊維と不溶性食物繊維を両方含んでいることから、真のエネルギー源といわれている。

3. 空腹感を与えない

タンパク質も豊富なため、満腹感や満足感が得られやすい。フラックスシードには、大さじ1当たり2gのタンパク質が含まれている。食物繊維と組み合わせることで、満腹感が倍増する。

焼き菓子のレシピなどで卵を使う代わりに、粉末状のフラックスシード(大さじ1)と水(大さじ3)を混ぜたもので代用できるのだとか。

4. コレステロールを減少する

「フラックスシードに含まれる食物繊維の約20%〜40%は水溶性食物繊維。腸内でコレステロールを吸着して、水に溶けてゲル状になり体外へ排せつしてくれる」と、ニールセン。

でも、すべてのコレステロールが有害ではない。フラックスシードには、体が必要な善玉コレステロールを増やし、不必要な悪玉コレステロールは排せつを促す働きがある。

5. 心臓を保護する

『Hypertension』に掲載された論文によると、フラックスシードの主成分であるリノール酸は、収縮期血圧(心臓が収縮したときの血圧)を低下させ、高血圧のリスクを減少することが関連づけられている。女性は1日当たり、1.1gのα‐リノレン酸を摂取するようニールセンは推奨している。大さじ1のフラックスシードからは、なんと2倍の量が簡単に摂取できてしまう。

6. ダイエットに効果的

フラックスシードはダイエットをサポートする働きがある。「含有している食物繊維のおかげで血糖値が安定し、空腹を感じにくいため、減量に効果的だ」とシャピロは解説。「食物繊維により満腹感が得られれば得られるほど、必然的に食べる量は減少する」からだそう。

※この記事はアメリカ版ウィメンズヘルスから翻訳されました。

Text: Marissa Miller Translation: Yukie Kawabata Photo: Getty Images

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Nana Fukasawa
ウィメンズヘルス・エディター

2018年に「ウィメンズへルス」編集部にジョイン。アシスタントを経て、エディターとして美容、フード、ダイエットなどの記事を担当。流行りそうなヘルシーキーワードをいち早くキャッチすることを心がけている。CBDや筋膜リリース、アーユルヴェーダ、植物療法を学ぶ、自他共に認める“セルフケア マニア”。2023年初めてのハーフマラソンに挑戦。