44%もの人々が楽しい時間と引き換えに健康を犠牲にしている。他に道はないの?
Bupa Health Clinicsが2,000人を対象に行った調査の結果、何か特定の問題を抱えている時に体を気遣う人はたった40%であることが発覚した。しかも、ソーシャルライフを満喫したいがために、44%もの人々が健康上の問題に目をつぶっているという。
ウィメンズヘルスにおいては、何事もバランス。
今どきの健康な女性とはいえ、たまにはリラックスしてちょっとワインを楽しみたい (もちろん控えめであることを前提に)。
でも、この金曜日はジムの予定が入ってる?大丈夫、軽い飲酒なら楽しみつつも健康を損なわない。
1.コレステロール値が下がる
スペインのマドリード・コンプルテンセ大学スペインの研究結果によると、同国を代表するリオハなどの赤ワインに使われ、食物繊維が豊富なテンプラニーニョというブドウ品種は、コレステロール値に大きな影響を与えるそう。
健康な被験者がテンプラニーニョのサプリメントを飲んだところ、“悪玉コレステロール” として知られるLDLコレステロール値が9%下がった。コレステロール値が高い被験者においては、12%もの低下が見られた。
余分なLDLコレステロールは動脈壁に沈着し、プラーク (粥腫) を形成する。米国マイアミ大学医学部の助教授で『The South Beach Heart Program』の著者アーサー・アガツトンによると、これが動脈を硬くして血圧を上げ、結果的に心臓発作を引き起こす。
2.心臓が丈夫になる
時折飲むビールは脳卒中のリスクを下げることが分かっており、チェコの科学者たちは、ビールに含まれる葉酸が循環器疾患から体を守ってくれることを発見した。適度な摂取とは1日グラス1杯。ビール好きなあなたにはラッキーなニュース。
3.頭が良くなる
パブでのクイズ大会が終わりに近づくと頭が回らなくなるのは、明らかに酔いのせい。でも、米国ボストン医科大学の研究によると、お酒は脳に流れる血流量を増やし、長期的にはメンタル機能を改善してくれるそう。
4.動きが良くなる
英国シェフィールド大学の研究チームは、アルコールが関節の炎症と腫れを緩和することを明らかにした。1ヶ月に10日ほど飲むのが理想的らしいけど、効果が出なければカロリーだけ吸収したことになる・・・。
5.幸せになる
カクテルを飲みながら過ごす女友達との時間で気分は上がる。でもスコットランドの研究チームが、友人とお酒を飲むことには、メンタルヘルスの維持や人間関係の強化といった長期的なメリットもあることを発見した。
6.クリエイティブになる
カクテルをもう一杯頼んだ瞬間に訪れるあのヒラメキは、いつの間にか消えてしまうことが多い。でもアメリカで実施された研究結果によると、2杯のお酒で創造力が最も高まるそう。ただ、明日のヨガ教室で不調を訴えたくなければ、そこでやめておくように。
7.糖尿病が避けられる
スペインの研究チームいわく、ビールにはビタミン、葉酸、鉄分、タンパク質が含まれているので、1日1杯飲めば2型糖尿病を発症するリスクが減るらしい。
8.回復が早くなる
ワークアウト後の1杯は、喉の渇きを潤すだけではない。アルコールに含まれる糖質は、ジムを出たばかりの体内に溢れかえり、筋肉の回復を遅らせるストレスホルモンのコルチゾールに反撃を加える。
この記事は当初、Men's HealthとPreventionに掲載されました。
Text:Tom Banham Translation:Ai Igamoto Photo:Getty Images