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セロリジュースが、2019年最大のトレンドのひとつになる予感。セレブの間でもセロリジュースへの関心は高まっているみたい。愛好者の話では、体内の炎症を抑え、腸の健康を改善するなどの健康効果があると言うけれど、本当? この内容をオーストラリア版ウィメンズヘルスからご紹介。

そもそも、このトレンドの発端は?

ありとあらゆる農産物とスーパーサプリメントをミックスしたグリーンジュースは、すっかり定番になったけれど、純粋なセロリジュースの人気は間違いなく上昇中。ここ数ヶ月で、インスタグラムに投稿されるセロリジュースセルフィーの件数は大幅に増え、2018年11月以降、この野菜ジュースに対するグーグルのサーチ数も爆発的に増加した。セロリジュースが万能薬だと言い出したのは、『New York Times』誌が選ぶベストセラー作家のひとりで、“医学霊能者” との異名を持つアンソニー・ウィリアム。彼は20年以上にわたって、セロリジュースの効果を語っている。

セロリジュースの飲み方

愛好者いわく、大きなセロリ1束を500ml程度のジュースにして、空腹の状態で毎朝飲むのがいいそう。

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セロリジュースのメリットは?

セロリには、食物繊維、ビタミンA・C・K、葉酸、カリウム、マンガンが豊富に含まれている。リボフラビン、ビタミンB6、パントテン酸、カルシウム、マグネシウム、リンの優秀な供給源でもあるけれど、カロリー、飽和脂肪、コレステロールは控えめ。

ウィリアムがウェルネスサイト『Mind Body Green』に語ったところによれば、毎朝セロリジュースを飲むことで「慢性疾患から本当に救われる」そう。

「私は、セロリジュースで本当に色んな問題を乗り越えてきた。消化不良、便秘、ガス、むくみ、胃酸の逆流、ニキビ、尿路感染症、副鼻腔炎、ライム病だけでなく、注意欠陥多動性障害にも効果的」

でも、ウィリアムは自身のホームページで、自分が「有資格の医師でも、カイロプラクターでも、整骨医でも、自然療法医でも、栄養士でも、薬剤師でも、心理学者でも、心理療法士でもなければ、正式な免許を持つヘルスケア・プロフェッショナルやプロバイダ、開業医として働いた経験もない」ことを指摘しているので、専門家の意見も聞いてみよう。

公認管理栄養士の意見は?

セロリジュースがヘルシーなのは確かだけれど、問題点もあるという。

「自己免疫疾患を治し、がんを防ぎ、体内をアルカリ性にするなんて、話がうますぎるでしょう」と語るのは、管理栄養士のナタリー・ヴォン・ベルトー。「残念だけれど、嘘みたいな話というのは大抵本当に嘘なのよ。セロリジュースも例外じゃない。宣伝されている健康効果がセロリジュースにあることを裏付ける科学的な証拠は、今のところひとつもない。セロリジュースは安全だし、食生活に取り入れるのはいいけれど、巷で言われているようなスーパーフードではない」

また、セロリをジュースにすると、体に良い食物繊維の大半が失われてしまう。セロリには、凝血作用のあるビタミンKが多く、抗凝固薬を服用中の人に悪影響を及ぼしかねない。FODMAP(発酵性オリゴ糖、二糖類、単糖類、ポリオールという異なる種類の糖の略称)の含有量も高いので、過敏性腸症候群の症状を悪化させる可能性もある。

「私なら、セロリを飲むのではなく食べる」とヴォン・ベルトーは続ける。「セロリジュースは、人体に無害で栄養の足しになるという一時的なトレンド。でも、実際のメリットは思いのほか少ないし、絶対飲むべきものでもない。自然食品を中心としたバランスの良い食生活が一番」

 
※この記事は、オーストラリア版ウィメンズヘルスから翻訳されました。



Text: Lauren WilliamsonTranslation: Ai Igamoto Photo: Getty Images

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Nana Fukasawa
ウィメンズヘルス・エディター

2018年に「ウィメンズへルス」編集部にジョイン。アシスタントを経て、エディターとして美容、フード、ダイエットなどの記事を担当。流行りそうなヘルシーキーワードをいち早くキャッチすることを心がけている。CBDや筋膜リリース、アーユルヴェーダ、植物療法を学ぶ、自他共に認める“セルフケア マニア”。2023年初めてのハーフマラソンに挑戦。