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朝晩冷え込む日も訪れて、秋がいよいよ深まってきた最近。花粉症アレルギーのある人にとってはキク科のブタクサやヨモギ、アサ科のカナムグラの飛散がもうすぐ終わると、ほっとしているかもしれない。しかし、ここにきて驚きのニュースが。来春の花粉量はなんと平年並み以上、最大6割増という予測もリポートされた。「冬の終わりに、いつもの通りに花粉対策をすればいい」とのんびりしているのなら、ちょっと待って。実は花粉症の本格シーズンが始まる前にやっておく方がいいおすすめの対策法がある。さあ、今からできること、そして今すぐやっておきたいことをチェック!

一般社団法人日本気象協会が10月4日に発表した「2019年 春の花粉飛散予測(第1報)」によれば、来春の花粉量予測は「全国的に例年並みかやや多い」。「多かった前シーズンと比べて関東甲信、東海地方では少なくなるも例年以上」(日本天気協会HPより)という見立て。花粉の飛散量が例年以上だった今年に比べると少ないものの、楽観視はできない。

「東日本、中国地方で例年の1.5倍前後」「北陸、近畿地方では前シーズンよりもさらに多い見込み」というから、全国的に油断できない状況といえる。

警戒したいのが、10月1日に発表された気象情報会社ウェザーニュースの予測。「全国平均では平年の6割増となり、特に、東日本を中心に予想飛散量が平年の1.5〜3倍になる」と推測している(ウェザーニュースHPより)。暑くなるほど杉の雄花が多くつくられるという性質から、今年の猛暑で杉の花がたくさん咲くというのが、予測の理由の一つ。また花粉は一年おきに量が増えるとし、2019年はちょうど増える年に当たっていることもウェザーニュースは来季の予測の理由に挙げている。

予測に違いはあっても、例年平均よりは多くなる見込み。それを踏まえて先に対策を練っておきたいところ。花粉対策といえば「自宅や自分のいる空間に持ち込まない」「花粉を払う、掃除する」「症状を抑える」というがメインの対策と思いがち。根本からのケアを願う人も多いだろう。そのためには、今からできることもある。

漢方で体質改善を目指す? 免疫療法を長期スパンで考える?

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漢方による花粉症ケアは、花粉症をタイプ別に分けてそれぞれに適した漢方薬を処方する。症状を抑える漢方薬もあるが、体質改善に取り組む場合は長い目で見て取り組むことになる。

また、長期スパンの対策の一つが、「舌下減感作療法(ぜっかげんかんさりょうほう)」。これは、考えられた量の花粉などのアレルギーの原因物質(アレルゲン)を体内に取り入れるというもの。免疫が過剰に反応せずに、抑制された状態(免疫寛容)を目指す。

これまではアレルゲンを注射する「皮下免疫療法」があったが、近年、舌下減感作療法が登場。舌の下に薬を置き、一定時間そのままにした後に飲み込むため、皮下免疫療法に比べて心理的なハードルも下がった。この舌下減感作療法は花粉症の根治を目指し、現在も研究が進んでいるけれど、3年以上の服用が推奨されている。花粉の飛散時期の治療開始は適さないとされるので、検討するなら花粉のシーズンオフのうちに。

花粉症対策のレーザー治療の場合も、早めに検討を!

鼻の粘膜の表面を薄く焼くレーザー治療も、花粉症対策の一つ。鼻の粘膜を変化させることで症状を起きにくくしたり、鈍化させることを狙ったもの。術後に落ち着くための期間が必要とされるので、検討するなら早めがおすすめ。

花粉量が上がることが大いに予測される来春。早目の対策で、快適な春を今のうちにプランニング!

*舌下減感作療法は受けられない場合もあります。また、全ての医療機関が治療を行っているわけではありません。希望する場合は舌下減感作療法を行う医療機関でドクターとよく相談することをおすすめします。
*本記事の治療法は、その効果効能を保障するものではありません。



Photo:Getty Images