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飲みすぎてしまった次の日は、反省してワークアウトをしたくなる? だけど、ちょっと待って。私たちが思った以上にお酒を飲んだ翌日の体調はシリアスな模様。UK版ウィメンズヘルスからご紹介するのは、二日酔いにワークアウトを頑張りすぎると起こり得る5つのこと。

1.けがをしやすい

アルコールは、睡眠の質が低下する。またメンタルヘルス専門誌『JMIR Mental Health』に掲載された研究では、控えめに飲んだだけでも睡眠の質が低下し、体の回復を妨げることが分かったそう。イギリスのマンチェスター・ヘルス&パフォーマンス研究所のスポーツ医学コンサルタント、レオン・クリーニー博士は、「疲れた状態でワークアウトすると、けがのリスクが高くなる。疲れているときに全力ダッシュに挑戦し、ハムストリングスを傷める人が多い」と注意を促す。

「疲れていると筋肉の反応が鈍るので、体のコンディションと敏しょう性も損なわれる」

2.脱水状態に陥りやすい

アルコールを1ml飲むたびに尿の排せつ量が8ml増えるので、頻繁に水を飲んでいた場合を除き、ワークアウトを始める前に体が脱水状態に陥ってしまう。

クリーニーによれば、「軽度の脱水状態で運動中のパフォーマンスが低下することはないけれど、重度の脱水状態では集中力が低下して疲労を感じる。それが筋けいれんや筋違え、けがにつながるので水分補給をこまめにしよう」

3.汗の量が減り、さらに体内の水分が枯渇!?

代謝されていないアルコールの約10%は、汗や尿、呼吸によって排出される。でも、これに頼っていてはいけない。クリーニーによると、「脱水状態の腎臓は、水分を保持しようといつも以上にハードに働く。これをサポートするために、体は汗の量を減らす」。つまり、ワークアウトが激しすぎると体内の水分がさらに不足する恐れがあるということ。

4.筋トレが無駄になる可能性あり

フィットネスクラブ「Virgin Active」のパーソナルトレーナー、ジェイソン・ジャクソンいわく、「アルコールは筋肉の成長に直接影響を与える。なかでも、筋トレで最も反応する速筋線維は、特に大きな影響を受ける」そう。「脂肪燃焼率も急降下する。アルコールを2ユニット(純アルコール16g)飲むだけで、脂肪燃焼率が数時間にわたり73%も抑制される」

5.血糖値が不安定になる

ジャクソンによると、「アルコールは血糖値を安定させる肝臓の機能を妨げる。ワークアウトの30分前にひと切れのフルーツを食べて、血糖値を安定させよう。気分が悪いときは吐き気を抑えることで知られる、すりおろしたショウガを3g、お湯に入れて飲んでから、強度の低いワークアウトを行うのがおすすめ」

*上記及び本記事は二日酔いでワークアウトをすることを推奨するものではありません。体調が万全ではない場合は無理にワークアウトせず、もし運動中に体調の変化を感じたらただちに中止することをおすすめします。

 
※この記事は、イギリス版ウィメンズヘルスから翻訳されました。



Text: Women's Health Translation: Ai Igamoto Photo: Getty Images

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Nana Fukasawa
ウィメンズヘルス・エディター

2018年に「ウィメンズへルス」編集部にジョイン。アシスタントを経て、エディターとして美容、フード、ダイエットなどの記事を担当。流行りそうなヘルシーキーワードをいち早くキャッチすることを心がけている。CBDや筋膜リリース、アーユルヴェーダ、植物療法を学ぶ、自他共に認める“セルフケア マニア”。2023年初めてのハーフマラソンに挑戦。