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見た目年齢と言われれば、普通は顔のしわや白髪を思い浮かべるもの。でも、時間とともに最も変化するのに忘れがちな部位がある。それは手と爪。

この理由について、ニューヨーク在住でSchweiger Dermatology Group所属の皮膚科専門医パトリシア・セバロス医学博士は 「手は皮下脂肪量が少なく、常に紫外線を浴び、毎日の洗い物で熱いお湯や冷たい水にさらされ、様々な化学物質に触れるので、顔よりも年齢が出やすい」 と説明する。

そこで今回は、あなたの手と爪に今後訪れるであろう変化と対策をまとめてみた。私たちはいつだってあなたの……手の味方。

20

「肌の未来を決めるのが20代なので、ここでどう手をケアするかが非常に大切」 と語るのは、ニューヨーク市でネイルサロンSweet Lily Natural Nail Spaを立ち上げたドナ・ペリロ。彼女によると、幸せな20代の手と爪を最高に輝かせるには、スクラブによる角質除去と効果的なハンドクリームによる保湿で充分。また、セバロスいわく、この頃に浴びた紫外線が後になって肝斑として現れるそう。

対策:

「40歳を過ぎてもシミのない肌を保つには、20代から習慣的に日焼け止めを塗ることが絶対不可欠!」 とセバロス。手の甲は、最も日焼け止めを塗り忘れやすい場所の一つ。SPFを含み、保湿と一緒に紫外線対策もしてくれるハンドクリームを探してみよう。

30

米国疾病管理予防センターの調べによると、30代を待って子供を作る女性は多いらしい。ペリロは、ホルモン量が上下し、関節が腫れる妊娠期は、肌のハリに大きな影響を与えるという。その一方で、爪母は歳とともに自然と薄くなり、爪裂傷として知られる一般的な爪疾患を引き起こすことがある。これは、爪の先が裂けて長い筋が走るもの。

対策:

ペリロいわく、シアバターやココナッツバターといった原料を含む濃厚なハンドクリームや、爪の調子を整えるキューティクルクリームを使えば、保湿レベルの回復を助けることができるそう。爪に走る長い筋を治すには、まずは爪やすりや爪磨きの使用を控えてから、軟化作用のあるナチュラルオイルで定期的にマッサージすること。セバロスによれば 「オリーブオイルは素晴らしいチョイス」 なんだそう。

40

20代の頃にはまったく問題を感じなかったジェルやアクリルのマニキュアの使用が、今では爪を傷付けているということにお気付きだろうか。セバロスによると、これは爪甲が昔ほど爪床に強くくっついていないから。直射日光に当たることが多い人生を歩んできたなら、40代はシミ・そばかすが出始める時。手の甲のコラーゲン層が薄くなるので、血管が見えやすくなるかもしれない。

対策:

セバロスのアドバイスは、刺激の強い化学物質を含まないナチュラルな商品を選び、お手入れに際しては、キューティクルを傷付けたり爪床を削ったりしないこと。ちなみに、レチノイドやアルファハイドロキシ酸を継続して局所的に使用すれば、年齢によるシミは改善されるそう。皮膚科での部分的なレーザー治療なら、完全に取り除くことも可能。

※この記事は、アメリカ版ウィメンズヘルスから翻訳されました。

Text: Grace Gold Translation: Ai Igamoto Photo:Getty Images