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変なところに生えている毛は、つい抜きたくなるもの。そもそも場違いな毛だし、すぐそこにあるから。でも専門家の話によると、嬉しそうに引っこ抜く前にひと呼吸おいて考えた方がいいらしい。

ニューヨークに拠点を置く認定皮膚科専門医のジョシュア・ツァイヒナー医学博士によれば、毛抜きを慎重に使うべき理由は、毛幹を根元から引き抜くことになるため。「毛を引き抜くことで毛包がある程度の炎症を起こす可能性はあっても、一般的にピンセットによる毛抜きは永久脱毛の一種とは見なされないし、次の毛も生えてくる」。肌が傷ついたり跡が残ったりして、その部分に永久的なダメージを与えることにもなりかねない。だからこそ、慎重に行うのが一番。

米国マウントサイナイ・アイカーン医科大学で実践的皮膚科学部のメディカルディレクターを務めるゲイリー・ゴールデンバーグ医学博士いわく、毛抜きが良いか悪いかは 「実際のところ場所次第」

専門家が、よく考えてから毛抜きを使うべきだとする5つのエリアとは一体どこ?

眉毛

眉毛にはいつも毛抜きを使う人も多いのでは? でもゴールデンバーグ博士によると、眉毛は非常に傷つきやすく、何度も毛を抜いていると毛包に永久的な傷ができることもあるという。

「トリミングかワックスの方がいい」 とは言うものの、ワックスでは眉毛が永久的に薄くなることもあるので注意が必要。要するに、長年薄めの眉毛でやってきたあなたが突然カーラ・デルヴィーニュを目指すのは、ずっと自然な眉毛を保ってきた人より大変かも、ということ。

乳首

乳首に生えた毛をどうしても抜く必要がある場合、その毛に最低でも1~2ミリの長さがあることを確かめて。「そうしないと、とても短い毛を抜こうとしているうちに毛抜き自体が肌を傷つけることがある」 とツァイヒナー博士。感染症を引き起こす可能性があるので注意深く行って。できればトリミングで済ませるのがベター。

ほくろ

ほくろから毛が生えているのは変だけど、ゴールデンバーグ博士いわく、抜けば炎症や感染症に繋がることもあるそう。「抜かないのがベスト。トリミングかレーザー脱毛の方がよっぽど安全だし、より永久的な効果も期待できる」

ニキビ

ツァイヒナー博士によると、毛の周りに膿んだニキビができるのはかなりよくあることで、通常これはニキビというよりむしろ毛嚢炎 (毛幹周辺の軽い感染症) の一種。「毛を抜くと膿も一緒に出てくるので感染部分がキレイになるのは確かだけど、薬局で買えるバシトラシンなどの抗生物質軟膏もしっかり塗るべき」 なんだそう。患部を乾燥させるサリチル酸入りのジェルを試してみるのもいいみたい。

でも、もしこれが本当にニキビの場合、毛を抜くことで状態は悪化し、細菌が侵入する確率が高くなり、傷跡が残る可能性も高くなるとゴールデンバーグ博士は警告している。しかも、すごくすごーく痛い思いをするハメになるから要注意!

内方発育毛

内方発育毛は本当に厄介だけど、毛抜きで抜くのは名案じゃない。「感染症のリスクが増し、そのエリアに跡が残ることも」 とゴールデンバーグ博士。温かいあて布をするか、その部位が乾燥しないよう皮膚科医の治療を受けるかのどちらかがベスト。

とにかく、迷ったら毛抜きは置いて一旦落ち着くこと。変なところに生えた毛は誰にだってあるものだし、全然大したことじゃない。それでも気になって仕方ないなら、トリミングを試してみるか皮膚科医に相談してみよう。

※この記事は、アメリカ版ウィメンズヘルスから翻訳されました。

Text: Korin Miller Translation: Ai Igamoto Photo:Getty Images