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映画館や友達との集まりで最後に大笑いしたのはいつ? お腹が痛いほど笑い転げたことだってあるかもしれない。その後のスッキリした気分を覚えてる?

これは、オピオイド受容体が刺激されて血中のエンドルフィン量が増えるから。実は、グルテンや乳製品でも同じ受容体が若干刺激される。そして薬物をやめた中毒者に禁断症状が出るのと同じで、グルテンや乳製品をやめた人にも禁断症状が出ることがある。『Wheat Belly』の著者ウィリアム・デイヴィスによると、小麦禁断症状と名付けられたこの症状が砂糖を諦めた場合にも起こり得るそう。

この症状が見られたからといって、驚く必要はない。まず第一に、食べれば心の安らぐ大好きな物をあなたが断ち切るのは、これが初めてかもしれない。それに、甘い物を食べるとホッとするのには訳がある。砂糖たっぷりの食べ物、特に精製炭水化物は非常に依存性が高い。つまり、あなたの体が実際に経験しているのは、グリアジン、カゼイン、そして砂糖に対する禁断症状。

小麦や乳製品、砂糖をやめると、2~5日間は疲労や気分の落ち込み、時には吐き気を感じる人もわずかながらいる。運動ができず、頭痛がすることもしばしば。これは、コーヒーをやめた人たちに2~3日の禁断症状が出るのと同じメカニズム。

デイヴィス博士は、人口の約40%が小麦禁断症状をかなり不快に感じると確信しているけれど、実際の臨床経験で不快感を覚える人の割合は10%程度。それでも、十分に高い確率と言える。グルテンをやめて、「私の体には小麦が必要に違いない。小麦で作られた物を食べるのをやめて3日経つけど、本当にひどい気分!」 なんて言う友達や家族はいないだろうか。体がこんな反応を見せるなんて恐ろしい。でも、これだけは覚えておこう。体は小麦を必要としているのではなく欲している状態だということ。習慣化した有毒物質を体が欲しがっているだけ。

大丈夫、この症状はすぐ消える。そして、砂糖と小麦への欲が収まれば最高の気分になれる! 禁断症状を和らげるためには、以下の4つのステップを試してみて。

しっかり水分を補給する

小麦・乳製品・砂糖をやめることには利尿作用がある。一週間で体重が減ったら、その約半分は腸の炎症によって溜まっていた水分だと思おう。

普段より少しだけ多めの塩で味付けする

中には足がつる人もいるけれど、これは少量の海塩で防止できる。病気などではなく、毎日塩をひとつかみ分多く使えばいいだけ (医師の反対がない場合に限る)。

塩を直接舌の上にのせてみよう。体にナトリウムが不足していて、“塩は体に悪い” という (実際に事実とはかけ離れた) 考えを捨てられる人には本当に美味しく感じ、もうちょっと食べたくなるはず。体は嘘をつかない。本当に必要な栄養素 (少量の塩) が不足しているという声と、刺激性毒素 (グルテン) が欲しいという声をすぐに聞き分けられるようになる。

落ち着く

グルテン・乳製品・シュガーフリーの食生活は、普段のストレスが少ないときに始めよう。新しい仕事をスタートした日や、彼氏と別れた日には始めないこと。心の準備が整った状態で始めれば、体への負担を減らし、禁断症状が緩和できる。

体を動かす

エクササイズをすれば禁断症状から気持ちがそれる上に、より健康的にエンドルフィンの量を増やすことができる。

出典: トム・オブライアン著『The Autoimmune Fix

※この記事は当初、Rodale Wellnessに掲載されました。

※この記事は、オーストラリア版ウィメンズヘルスから翻訳されました。

Text: Tom O'Bryan Translation: Ai Igamoto Photo:Getty Images