メデューサヘアにご用心! 冬の髪の静電気対策ベストアンサー

11 January 2018

メデューサヘアにご用心! 冬の髪の静電気対策ベストアンサー

乾燥した時期は静電気で髪が広がり、まるでメデューサ状態に! どうやったら防げる?

最高気温が一桁、湿度は20%以下……そんな冬の寒い日に皇居ランをしていると、目の前に驚きの光景が! 3mほど先をいくセミロングヘアの女性は、髪を縛らずにランニング。よく見るとパサパサの髪が静電気で広がり、まるでメデューサのようなうねうねヘアに! これは本当にあった怖い話。こんなメデューサヘアにはなりたくない……。そうならない方法を髪のことを知り尽くしたヘアケアのプロフェッショナル、花王株式会社 ヘアケア研究所主任研究員の杉野さんにインタビュー。メデューサヘアを防ぐヘアケアステップを徹底レクチャー!


メデューサヘアはなぜ起こる?

杉野さんによると、世にも恐ろしいメデューサヘアの原因は主に二つ。髪どうしの摩擦による静電気と、上手にヘアドライできていないことによる髪の乱れとのこと。実は静電気が起こりやすそうなスポーツウエアは、静電気の直接的な原因となるわけではないのだそう。

①  髪どうしの摩擦で静電気が起こる

髪がふよふよと浮いてしまうあの嫌な静電気。いったいこれはどうして起こってしまうのか。「気温が低く、乾燥した環境で髪がこすれ合うと表面が帯電します。そのまま髪表面の電荷が動かない状態になるのが静電気。表面が同じ電荷で帯電し髪どうしが反発して離れようとするために広がってしまうのです。その状態でブラシでとかそうとしても、広がった髪はとらえにくく絡まりやすく、毛流れを整えにくいのです」(杉野さん)

 

②  乾かし不足でヘアスタイルが乱れる

乾燥した季節に髪がボサボサになったり、広がってしまう原因は、主にヘアドライ時の“乾かし不足”だそう。「髪は乾いた状態の結合で形が決まるので、濡れていると形が変えやすい状態になっています。そのため一旦整えても乾かし足りない状態で動くと、もともとのクセが出て乱れます。実態観察をすると、毛先や表面が乾いたところで完了、あるいは毛先は完全に乾かさない、といった部分的に乾かし不足の方が多く見られました。」(杉野さん)

 

それではさっそく、残念なことにメデューサヘアになってしまった時の対処法と、メデューサヘア予防方法をご紹介。


メデューサヘアになってしまったら……静電気を抑える

静電気を抑えようと髪を水で塗らす人が多いけど、先の話からするとそれは逆効果。「静電気が起こってしまった場合は、プラスイオンを持つカチオン界面活性剤(表示名例:トリモニウムクロリドなど)を含むアウトバス製品を塗布すると、おさまりやすくなります。 ヘアスタイルを整えるときや乾かしている時にすでに静電気が気になるようなら、ヘアウォーターや、カチオン界面活性剤を含むスタイリング剤、ケア剤などを軽く塗布してから行いましょう」(杉野さん)

 

静電気対策ヘアケアアイテムを選ぶポイント

静電気を抑える効果があるカチオン界面活性剤は、主にヘアウォーターやミストに含まれていることが多く、「○○トリモニウムクロリド」と表示されている。製品裏の成分表をチェックしてみて。

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(左から)髪も地肌もケアしてくれるトリートメントヘアミスト。パサつきやすい毛先までするっとまとまる。 TSUBAKI ダメージケアウォーター(さらさら) 220mL オープン価格/資生堂 0120-81-4710

髪を滑らかに整えサラサラの質感に。ケアしたてのスタイルが長続き。 エッセンシャル スピーディーケアミスト 200mL オープン価格/花王 0120-165-692

からまる髪もするするとほどけ、ブラシの通りも滑らかに。 サラ さらさらサラ水(サラの香り) 250mL ¥780/カネボウ化粧品 0120-518-520


メデューサヘアを防ぐには……髪をしっかり乾かす

パサついたら潤いを補給すればいいと多くの人が考えがちだけど、実はそれは間違い。「乾燥した季節の髪の乱れやパサつきは、根元から全体をしっかり乾かすことでほぼ防ぐことができます」(杉野さん)


髪のパサつきを抑える正しい髪の乾かし方

1 根元を乾かす

髪を乾かすときは、まず根元部分にドライヤーの風を入れるようにして指先を小刻みに動かしながらサラサラになるまで乾かす。根元部分を頭皮から離して浮かせながら乾かすと髪が自由に動き、 毛流れを整えやすい。

耳から前:この部分の毛流れの方向は後ろから前なので、毛流れに逆らわないように、後ろから前に指先を小刻みに動かしながら乾かしていく。耳上も忘れずに。

耳より後ろ:つむじを左右の髪で覆うように、髪全体を根元からジグザグに指を動かして乾かす。

ポイント

ドライヤーを持っていない方の指を動かして根元にしっかり風を入れること。根元を乾かす前に毛先や表面がかなり乾いてしまっていたら、ウォータータイプのスタイリング剤や洗い流さないトリートメント、寝ぐせ直しミストなどで湿らせて。毛流れを揃えやすいようにコンディショナーやトリートメントで髪表面のなめらかさを確保しておくことも大切。

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2 根元から毛先方向に乾かして毛流れを揃える

根元から毛先方向に乾かし、毛流れを揃えると毛先の収まる場所が自然に決まる。根元がサラサラになったら、根元から毛先に向かって毛流れを整えながら乾かす。

耳から前: 髪を頭に巻きつけるように、左側の髪は右方向へ、右側の髪は左方向へと頭の丸みに沿って手ぐしを通しながら乾かす。

耳より後ろ:毛先を前に引き出すように後ろの襟足から前に向けてドライヤーの風を当てる。

ポイント

表面や毛先をきれいに仕上げるには、乾く間際に髪がバラつかないようにブラシでホールドし、ドライヤーの風を当てながら流れを整える。このとき髪を引っ張って無理な力がかからないように注意。

 

3 全体がしっかり乾いているかを確認し、シルエットを整える。

髪全体がサラサラになるのがしっかり乾いた目安。水分による細かい髪の束が解消し、指に吸い付くような感触からサラサラとした感触になったら乾いた証拠。乾かす部分をこまめに変えながらドライヤーをあてるとムラなく乾かせる。

「トリートメントやコンディショナーで髪の表面を滑らかにして摩擦を防ぎ、ヘアドライの時にしっかり乾かせば、メデューサヘアはかなりの確率で防げます」と杉野さん。あなたも恐ろしいヘアスタイルにならないように、しっかり対策を!

 

花王杉野久実

杉野久実さん
花王㈱ヘアケア研究所研究員

ヘアケア製品開発、髪の対象研究を経て、現在は、花王の毛髪科学・消費者研究に基づいた科学的かつ実用的で理に適った、頭髪のお手入れや製品技術情報を、総括的でわかりやすく社内外に提供している。2014年出版「ヘアケアってなに?」(繊維社)著者の1人。

Illustration:Yurikov Kawahiro Text:Saeko Okuya

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