毎日ワークアウトして、食事にも気を付けているのに、何も変化が起きていない気がする。これほど苛立たしいことはない。何が足りていないんだろう?
まずは悪いニュースから。アリアナ・グランデ、ケイティ・ペリー、カニエ・ウェストといった大物スターのパーソナルトレーナーを務めるハーリー・パスターナックによれば、結果を出すためにはコレで完璧という健康習慣の黄金比率は存在しない。
最も効果的な食事バランスやエクササイズメニューは分かっているつもりでも、驚くようなことがあなたの目標達成を阻んでいるかもしれない。
朗報は、それが確実に避けられるものであること。私たちに何ができるのか、ハーリーが教えてくれた。
1.ワークアウトの前後にカロリーを摂取している
すごいワークアウトをしたからって、カロリーを摂っていいことにはならない。「“ワークアウトの前後にベストな食事” を知りたがる人が多いけど、オリンピックでも目指していない限り、食べては燃やし、燃やしては食べる意味がない」
それでも彼は、バランスの取れた食習慣を差し置いて、毎週2回の “自由な” 食事をクライアントに許可している。これは “インチキ” ではない。「ズルをしていることにはならない。頑張ったんだから当然のご褒美」
2.有酸素セッションが激しすぎる
激しい有酸素運動によって筋肉を失いすぎないよう、ハーリーは有酸素運動を歩数で指示し、クライアントには1日1万2,000~1万4,000歩を勧めている。
もっと歩きたければ、リーボックのフロートライドのような履き心地抜群のシューズに投資すること。「足がハッピーなら、エレベーターの代わりに階段を使ったり、電車やバスの代わりに目的地まで歩く確率も高くなる」
3.ウエイトトレーニングのしすぎ
クライアントの目標達成のために、歩数に加えてハーリーが勧めているのは、2~3つの筋トレを一週間に4~5日行うこと。有酸素とウエイトのバランスを見つけるのが鍵だという。彼はこれを植物の世話になぞらえる。植物には水と空気の両方が必要だけれど、そのパーフェクトな比率は存在しない。
4.十分に寝ていない
見逃されやすい健康促進要素が睡眠。最高のパフォーマンスとリカバリーを実現するために、しっかり寝ることを心掛けよう。ハーリーもクライアントに7~8時間の睡眠を勧めている。
5.ストレスを抱えている
ストレスによって体内に分泌されるコルチゾールの量が増える。数々の研究結果は、これが体重増加に繋がることを示している。ストレスを感じているなら、右の鼻孔に親指を添え、左の鼻孔から8秒かけて息を吐く。左の鼻孔から息を吸って8秒止める。反対も同様に行う。同僚に鼻をほじっていると思われないよう気を付けながら、最大10回続けてみよう。
6.スマホの見すぎ
「青色光は脳内化学物質、食欲、そして代謝を乱す」 と言うハーレーは、1日少なくとも1時間はテクノロジーから離れるよう勧めている。その1時間の使い方? 「誰かと一緒にいたり、スマホなしで食事をしたり、ワークアウトをしたりと、集中力のいることをして」
7.ゴールが非現実的
3~4ヶ月経ってもシックスパックや三頭筋がくっきり浮かび上がらないからといって、体が変化していないことにはならないので継続すること。「とにかく動かなきゃダメ。カッコいい体型を作る鍵は、右足を左足の前に、そして左足を右足の前に踏み出すこと」
※この記事は当初、アメリカ版ウィメンズヘルスに掲載されました。
Text: Amanda Lucci Translation: Ai Igamoto Photo:Getty Images