太陽がキラキラとまぶしく、空や木々も一段と美しい夏。あっという間に終わってしまう季節だから、アウトドアを思い切り楽しむ計画を立てている人も多いのでは? 雲の動きを見ながら心地いい風を浴びたり、鳥の声や葉っぱが揺れる音に耳を傾けたり、家族や仲間と山でご飯を作ったり、自然の中で心と体を解放させる遊びはたくさん。そこで、ウィメンズヘルスは夏の充実プラン、「GO GREEN!」を提案。今すぐ、外へ駆け出す準備を始めよう。
今回のテーマは、キャンプ。初心者でも、女子だけでも、楽しく・おしゃれに・おいしく、アウトドアを満喫するコツをご紹介。キャンプを最大限に楽しむ方法とは?
教えてくれたのは、手ぶらで気軽に参加できるキャンプイベントを開催し、スタイリングも行うクリエイターズユニット「CAMMOC」の二人、mamiさん&hapiさん。初心者キャンパーにも親しみやすい工夫に富んだイベントを通して、「人生をいきいきとさせるアウトドアを生活に取り入れてほしい」というメッセージを伝えるべく活動中。その極意をレッスン!
キャンプの魅力、3つのポイント
① 「自然のリズム」にリセット
忙しい日々の中で忘れかけた、本来あるべき自然のリズムを取り戻すことができるのがキャンプ。
日中は暖かい光のパワーを感じながら体を使って遊び、少し気温が下がる夕暮れ時には空の色の変化を楽しみ、夜になれば語らいながら星空を仰いで眠りに就く。そして、太陽が昇ればまた目を覚まし、澄んだ空気の中で伸びをする。
「自分の暮らしに本当に必要なものとは?」と考えたくなるような、心も体もリセットできる感覚はアウトドアの醍醐味。
② 子ども時代とは違う、リラックスした感覚
幼少期にキャンプへ出かけたきりであれば、大人になった今だからこそ新鮮な楽しさを感じられるはず。何もかもが「初めて!」と見るものすべてに興奮していた子どもの頃とは異なり、空間作りやおいしいご飯にこだわって“創作すること”に時間を費やし、静寂の中でゆっくり流れる時間をリラックスして過ごせるのも大人のキャンプならでは。
③ 仲間と距離が縮まる
普段の生活ではなかなか味わうことのできない、仲間との結束力を体感し、強化できる。テントを立てたり、火をおこしたり、皿洗いをしたり、助け合って作業をすると感謝の気持ちが湧いてくるもの。気温がぐっと下がる山の夜は互いの距離を縮めて座り、いつもは話せないようなディープな話や思い出話に花を咲かせれば、人との繋がりの大切さを再認識すること間違いなし。
これをすればもっと楽しい! 女子キャンプで盛り上がる遊び方 -昼バージョン-
出かける決心はしたけれど、キャンプって何をすればいいの? と悩んだら、「CAMMOC」おすすめのコンテンツにトライ!
■こだわりの空間づくり
季節や土地柄に合わせてキャンプのテーマを決めて、テント内や周辺をデコレーションして。
例えばアメリカの西海岸をイメージするのなら、ドリームキャッチャーやブーケを飾ったり、ホワイト×ネイビーのラグを持参してテントの中に敷き詰めたり。服装もテーマに合わせておしゃれしてみると、キャンプの楽しさは倍増。完成したときの雰囲気はもちろん、デコレーションする過程や試行錯誤だって思い出に残る。
空間作りだけではなく、料理もテーマに沿って作って全体に統一感を持たせることがコツ。毎回違う世界観を表現できるから、違う場所へ行っても、何度料理を作っても新しい発見がある。
■“映え”を撮る
「自然の中でしか撮影できない」「キャンプでしかできない演出」など特別感のある写真を撮ってみよう。
「CAMMOC」の二人が実践するのは、全員で衣装を合わせてそのキャラクターになりきるという遊び。上の写真は「中華キャンプ」をテーマに、チャイナドレスを身に纏って中華料理を作って食べる人気イベントのひとコマ。日常生活ではなかなか捉えられない景色や人の表情を撮ることができるから、後で振り返ったときに思い出として色濃く残るはず。
ロマンチックムードを満喫。女子キャンプで盛り上がる遊び方 -夜バージョン-
■テントをスクリーン代わりに「ムービーナイト」
山の天気は移り変わりが激しいもの。雨が降ったらテントにこもって好きな映画を見るのもオススメ。お酒やおつまみを用意して、タープやテントに映し出された映像を見れば、ロマンチックな雰囲気に。持ち運びしやすい、スマートフォンと接続できるコンパクトサイズのプロジェクターがあると便利。家電量販店やネット通販で購入できるので、1台持っておきたい。
■話が弾むカードを使って女子トーク
女子キャンプは気心の知れた友人や普段なかなか集まれないメンバーと、たっぷり語り合えば充実感も生まれる。より会話を盛り上げるアイテムとして「CAMMOC」の二人がキャンプに持参するアイテムは、「カタルタ」と呼ばれるカード。
トランプのようなデザインのカードに記されているのは、「とにかく」「やっぱり」「あろうことか」「もちろん」などさまざまな接続詞。ルールは話の途中でカードをめくり、そこに書かれている接続詞を必ず使って話を継続していくというもの。ひいたカードに予想外のワードが記されている、思わぬ方向へ話が進んだり、トークは意外な結末を迎えたりと、会話が尽きることがないそう。
夜、いつもと違う雰囲気で、ディープな会話を楽しんだら、お互いが知らなかったことや興味深いトピックを聞き出せて、絆もぐっと深まりそう。
一度体験したらハマる人続出のキャンプ。都会の喧騒から解放されたい人や自然が大好き、仲間と何か新しい体験をしたいという人は、ぜひトライして!
Photo: Gettyimages / CAMMOC
スポーツファッション・サステナブルの記事を担当。山梨県の富士河口湖町へ移住し、オンラインを駆使して取材活動を行う。フェミニズムや環境問題などの時事ネタやニュース、人を掘るのが得意。 2020年までウィメンズヘルス編集部に在籍。