仕事帰りにワインやビールを楽しめば、メンタルヘルスが向上する?
スウェーデンの研究チームが1998年から2010年にかけて1万人以上の被験者を追跡した結果、1週間に最大14ユニット(純アルコール112g)のアルコールを飲む人は、お酒を飲まない人に比べてうつになりにくいことが分かったそう。この内容をオーストラリア版ウィメンズヘルスからご紹介。
ビール中瓶なら1週間に5本まで、グラスワインなら1週間に10杯まで。
この研究では、飲酒量のちょっとした差では、うつ病を発症するリスクの高さは変わらないことも分かったみたい。
ただ、ペースをコントロールするのは大事。この研究でも、アルコールを短時間で過剰に摂取した人は、うつ病になる確率が80%高かった。
また、お酒を控えめに飲んでも危険なほど大量に飲んでも、うつ病になるリスクが男女の間で大きく変わることはないそう。
社会経済的および社会人口学的な要因、生活習慣、飲酒歴、うつ経験の有無が、研究結果を左右することもなかった。
お酒を全然飲まない人より軽く飲む人の方がうつになりにくい理由は、社会的行動の違いにあると研究チームは考えているそう。お酒を全然飲まない人は、潜在的な社会不安から、社交的な集まりを避けているのかもしれない。その結果、人との交流が減れば、うつ症状が悪化することも考えられる。
お酒はとかく悪者扱いされがちだけど、気のおけない仲間や同僚たちと、楽しく飲むお酒はデメリットばかりではないというのは、うれしいニュース!
※この記事は当初、『7News』に掲載されました。
※この記事は、オーストラリア版ウィメンズヘルスから翻訳されました。
Text: The Daily Edition Translation: Ai Igamoto Photo: Getty Images
2018年に「ウィメンズへルス」編集部にジョイン。アシスタントを経て、エディターとして美容、フード、ダイエットなどの記事を担当。流行りそうなヘルシーキーワードをいち早くキャッチすることを心がけている。CBDや筋膜リリース、アーユルヴェーダ、植物療法を学ぶ、自他共に認める“セルフケア マニア”。2023年初めてのハーフマラソンに挑戦。