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現在妊活中の人、そして将来子どもが欲しい人は、今すぐ自分の健康状態とライフスタイルを見直すべきだという研究結果が発表された。思春期にはヘルシーな生活、食習慣をつけるべきだとドクターは語る。その理由とは? 気になるトピックスを、オーストラリア版ウィメンズヘルスからご紹介!

例えば、妊活の数カ月前から葉酸サプリを飲むことを知っている人は知っているけれど、それ以外は普段どおりの生活を送り、妊娠検査薬で陽性反応が出てから飲酒や喫煙、チーズやデリのお肉などをやめる人が多いのでは?

でも、医療ジャーナル『The Lancet』に掲載された新たな研究論文によると、女性は食事内容に変更を加えるのが遅すぎるよう。そして、それが子どもの長期的な健康にマイナスの影響を与えるかもしれない、と示唆されている。

そればかりか、妊娠までの数年間における母親 、さらには父親の食事内容と体重も、子どもに影響することが分かったのだとか。

18~42歳の女性を対象とした同研究では、妊娠に向けて摂りたい食べ物を食べていたオーストラリア人女性の割合は、わずか10パーセントという結果が報告された。オーストラリアのメディア「ABCニュース」は、「栄養不足と肥満が妊娠適齢期の女性の間で広まっている」と報じている。

この研究では、妊娠前に体重を減らした女性には妊娠中毒症や妊娠糖尿病、早産、死産といった合併症のリスクが低いことも判明したそう。

「妊娠のずっと前から、健康や生活習慣を改善するのにかかる時間を考慮するべき」 と語るのは、この研究論文の著者の一人で、豪・クイーンズランド大学公衆衛生学部副部長のミシュラ教授。

「例えば、葉酸のサプリメントを飲むのは女性に知識とお金があれば比較的、簡単かもしれない。でも、健康的な体重を手に入れるには、長い年月が必要になる可能性がある」

オーストラリアの放送局SBSの報道によれば、この研究では「妊娠前の父親の体重が、子どもの将来の健康を左右する一因である」ことも明らかになった。

「父親の肥満は生殖障害に関連し、子どもの慢性疾患の発症のリスクを高めることが分かっている」 とミシュラ教授。

「体に悪い行動が身に付く思春期に、一人一人が健康的な生活習慣が送れるようにアドバイスされるべきだと思う。予期せぬ妊娠もあるので、ヘルシーなライフスタイルを出来るだけ早く確立するのが一番」

ミシュラ教授は公的な医療機関に対しても、「妊娠前の健康をもっと重視する」ように呼び掛けている。

※この記事は、当初marie claireから翻訳されました。

※この記事は、オーストラリア版ウィメンズヘルスから翻訳されました。



Text: Jessica Bosco Translation: Ai Igamoto Photo: Getty Images

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Nana Fukasawa
ウィメンズヘルス・エディター

2018年に「ウィメンズへルス」編集部にジョイン。アシスタントを経て、エディターとして美容、フード、ダイエットなどの記事を担当。流行りそうなヘルシーキーワードをいち早くキャッチすることを心がけている。CBDや筋膜リリース、アーユルヴェーダ、植物療法を学ぶ、自他共に認める“セルフケア マニア”。2023年初めてのハーフマラソンに挑戦。