フルーツはビタミン、ミネラル、食物繊維を多く含む食材。
「フルーツはひとつひとつ栄養成分が異なるので、一概にこの栄養素が高いとは言い切れませんが、一般的に、ビタミン、ミネラル、食物繊維が豊富です。
ビタミンCばかりが注目されますが、それ以上に、日常ではなかなか摂取できないカリウムなども補えます。血圧の低下、腎臓からの老廃物排泄を促進、筋肉を正常に動かすなどにも作用するミネラルです。特に運動する人は、カリウムが汗で流れ出てしまうと心臓などの働きにも影響するので、フルーツなどで補うといいでしょう。
そしてフルーツの最大の利点は、フィトケミカルです。ポリフェノールなどが代表的ですが、抗酸化力や免疫力に作用すると言われる注目の機能性成分。このフィトケミカルはフルーツにも豊富に含まれています」
運動は身体にいいけれど、細胞の老化などの引き金になる活性酸素が溜まりやすくなるというデメリットが。それを除去するのが、抗酸化力があるフィトケミカルの力。そういった点からも、運動女子にはフルーツは欠かせない食品!
でも、フルーツ・フルは中性脂肪増加のもとにもなる!
「健康や美容意識が高い人の中には、積極的にフルーツを食べている人がいます。でも、冷静に見ると摂りすぎていることも。
例えば、朝食用でスムージーを作ったとします。材料は、バナナ1本、りんご1/2個、オレンジ1/2個、小松菜3本、牛乳150g。目標値の200gの倍ぐらいの量のフルーツが入っていることになるので、これだと摂りすぎです。ジュースなどに加工するとフルーツの量が分かりづらくなるので、摂りすぎが起きてしまうのです。
フルーツによっては中性脂肪を下げる働きがあると言われていますが、摂りすぎてしまうと逆に中性脂肪が増えてしまうことも。フルーツに含まれる果糖は、肝臓で代謝されますが、摂取量が多すぎると中性脂肪として身体に蓄えられてしまうため、太りやすくなるということもあります。
フルーツ・レス、フルーツ・フル、どちらにならないように200gを目安に、上手にフルーツを取り入れてみてほしいですね」
運動女子の強い味方にもなるフルーツ。本来は身体にいい食材だけに、量と摂取のコツを知って、賢いフルーツライフを!