快便を促すためにコーヒーに頼るのはあり? 医師による、コーヒーを飲むとお通じがよくなる理由

08 January 2019

快便を促すためにコーヒーに頼るのはあり? 医師による、コーヒーを飲むとお通じがよくなる理由

ふわっとしたコーヒーの独特な香りとほのかな苦み。淹れたてのコーヒーを飲むのは、朝の幸せの一つ。快便のお助け役としても活躍してくれれば、もう文句なし。

でも、コーヒーが便意をもたらす理由って? そして快便を促すためにコーヒーの手を借りるのはありなの? アメリカ版ウィメンズヘルスから、カフェインが体にもたらす影響をご紹介。


コーヒーを飲むとおなかがぐるぐるし、トイレに行きたくなる。これってなぜ?

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コーヒーは基本的に消化器系を刺激する物質とされているそう。その正確な理由と方法は、実はまだ研究段階であるのだとか。でも、恐らくカフェインの仕業である可能性が高い、と予測されているよう。

米トゥーロカレッジ医学部の臨床医学助教授で、胃腸科専門医のニケット・ソンパル医学博士はカフェインのことを “機能調整薬”と呼んでいる。「カフェインを摂取すると『何か入ってくる代わりに、何かを出さないといけない』という指令が結腸に送られます」

体は “蠕動(ぜんどう)運動” というプロセスを通して、こうしたシグナルを送るとされている。蠕動(ぜんどう)運動とは、食べ物を体内で動かすための腸の筋収縮のことで、米セントジョン・プロビデンス・ヘルスセンターの胃腸科専門医、ルドルフ・ベッドフォード医学博士によると、コーヒーはこのプロセスを加速させるのだとか。

蠕動(ぜんどう)運動を加速させる以外にも、カフェインは大腸の大部分を占める「結腸」の筋肉をリラックスさせる働きもすると、ベッドフォード博士は続ける。そして、この蠕動(ぜんどう)運動が加速され、結腸筋がリラックスするのが同時に起きると、便意を感じやすくなるそう

ベッドフォード博士によれば、この二つの体内プロセスの影響で、胃酸が逆流することもあるそう。でも、この場合緩まるのは、結腸筋ではなく肛門や尿道の周囲にある括約筋。

また、コーヒーは酸性であるため、胃をむかつかせるアルカリ性の物質、「胆汁」を生成しやすくなるよう。コーヒーで下痢になる人がいるのは、この胆汁が胃に蓄積されることも考えられるみたい


コーヒーでおなかを下さずにいる方法は?

今のところベストな対策とされているのは、コーヒーの量を減らすこと。カフェインが少なければ少ないほど、便通をよくする「緩下剤作用」が弱まるとされている。炭酸飲料や紅茶を飲んでも便意を感じないのは、単純にカフェインが少ないから、と考えられるみたい。

でも、コーヒーが諦められないなら、エスプレッソやフレンチローストのような濃いめのコーヒーを飲もう。焙煎(ばいせん)プロセスが長いため、これらのコーヒーはカフェインがもともと少ないみたい。

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ベッドフォード博士の話によると、何かを食べてからコーヒーを飲むのも効果的だとか。「食事と一緒にコーヒーを飲むと、そこまでひどい便通に悩まされずに済むでしょう


快便を促すのにカフェインに頼るのはよくないの?

コーヒーを飲み続けることで、体を壊したりなど深刻なケースは今のところ見つかっていないよう。ベッドフォード博士いわく、彼の患者の中には、便意を催すためにコーヒーを飲む人もいるほど。「コーヒーを常に飲んでいるからといって、年を取るにつれ結腸機能が低下したり、カフェインなしでは排便できなくなったり、便の形状が変わったりする可能性は低いとされています

ただし、消化管が敏感な人や、すでに消化系疾患(女性に多い過敏性腸症候群など)を抱えている人は、症状を和らげるという意味でコーヒーを控えた方がいいかもしれない。

その心配がないなら、コーヒーの力を借りるのも一つの方法としてはありみたい。

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※この記事は、アメリカ版ウィメンズヘルスから翻訳されました。

Text: Editors of Women’s Health US Translation: Ai Igamoto Photo: Getty Images

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