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健康な生活を送ろうといざ自炊を始めてみると、ぞっとするのが出るごみの多さ。特に最近世界的に懸念されているのは、分解するのに10年から1000年かかると言われているプラスチックのごみ。分解されないまま海に流し込まれているプラスチックの量は、1年で平均800万トン。でも「一体どこから減らしていけばいいの?」と、プラスチック容器入りの食べ物を買っては捨ててを繰り返している人も少なくないのでは?

そこで今回はキッチンにフォーカスを当て、プラスチックゴミを少しでも減らせるエコなグッズをご紹介。

問題:作り置きをしたはいいけれど、冷蔵庫の中がプラスチックまみれ!

解決策1: 地球への負担を最小限に! サランラップの代用品、「ミツロウラップ」


サランラップの代用品といえば、ミツロウラップ。「BeeBee Wraps」のミツロウラップは、4種類の色と柄があり、どれもキッチンをパッと明るくしてくれるキュートなデザイン。使い終わったら水で洗い、自然乾燥すれば長くて1年は繰り返し利用できるそう。ただし熱で溶けてしまうので、レンジに入れたり、熱湯につけたりしないように。

ミツロウラップはなぜエコなの?

プラスチックは小さく分解されつつも地球にそのまま残ってしまい、海洋を汚染してしまうのが大きなデメリット。でも、ミツロウラップはオーガニックのコットン、ミツロウ、ホホバオイルと樹脂で作られているので、生分解性。廃棄したときごみのまま残らないため、地球に大きな負担をかけないのが環境にとってプラス。

100円ほどで買えてしまうサランラップと比べると高価なものの、「BeeBee Wraps」の調べによるとミツロウラップを週3~4回使うだけでも年間で180万ほどプラスチックの欠片の廃棄を防げるそう。これを機に地球にやさしいラップなし生活を送ってみては。

BeeBee Wraps Reusuable Beeswax Food Wraps (ビービーラップス リユーザブルビーズワックス フードラップス)

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解決策2: ジップロックとさようなら! プラスチック不使用のシリコンバッグ、「Stasher」



「子供に食べさせるものはプラスチック容器に入れたくない」という3児の母、キャット・ヌーリさんの願いから生まれた、プラスチックフリーのシリコン容器を販売するスタートアップ会社「Stasher」。さまざまな形から選べる「Stasher」のシリコン容器は、医療用器具や乳幼児用の製品にも使われている100%ピュアプラチナシリコンを採用。耐用温度が-18度?250度ととても幅広いので、冷蔵保存から湯煎、レンジでのチン、冷凍にまで使える優れもの。洗えば3000回は繰り返し使えるそうなので、保ちもジップロックに比べてはるかに優秀。

なんでプラスチックよりもシリコン?

プラスチックに含まれる有機化合物「BPA(ビスフェノールA)」が食べ物に溶け出し体内に入り込んでしまうことは、さまざまな研究結果からも実証済み。この研究結果こそが「Stasher」の誕生にもつながっているそう。さらには体内に入り込むBPAが代謝や成長を左右する「分泌系」に影響を与えるリスクがあると、数々の研究結果が示唆している。その影響の大小はまだ研究段階だけれど、ごみの量を減らしつつ、体へのリスクも最小限に抑えられるなら考慮する価値あり。

Stasher スタッシャー シリコーン バッグ(ラズベリー、Mサイズ)

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問題:スポンジに食器洗剤……お片付けアイテムはプラスチックばかり!

解決策1:洗剤なしでも食器がきれいに!? 「びわこふきん」


「びわこふきん」が生まれたのは、およそ20年前。家庭用排水が琵琶湖に流れ込み始めると、当時の合成洗剤に含まれていた「リン」がプランクトンのエサとなり、プランクトンは増殖……結果として赤潮が発生してしまうという汚染問題が浮上。そこでリンを使用しないためにも発明されたのが、この「びわこふきん」。吸収性、吸油性と速乾性が自慢のびわこふきんは、皿からフライパンまできれいに汚れを吸い取り、つるんと洗い上げてくれるとか。頑固な油汚れはあらかじめへらなどで取っておくのが◎。ふきんが汚れてきたらポットにお湯を沸かし、重曹を加えて10~30分ほど煮沸すれば、繰り返し使えるのでエコ。肌にもやさしいので、アトピーや肌が荒れやすい人にもおすすめ。脂を吸着してくれるので、せっけんを使わない洗顔もかなてくれると美容好きの間でも好評だそう。

洗剤を使わない方がいいのはなぜ?

お肉が入っている食品トレーや野菜やお菓子を包むプラスチック……。量り売りをする場所が少なくプラスチックで個包装されているものが多いため、なかなか避けて通れないプラスチックのごみ。だからこそ洗剤のボトル一つからでも減らしていくのが、地球に負担をかけない一つの方法。

普通のスポンジじゃなく「びわこふきん」がいい理由とは?

食器用のスポンジも実は合成繊維やポリウレタンを使ったプラスチックのかたまり。安く購入でき、かつ汚れやすいスポンジは、かなりの頻度で使っては捨ててを繰り返す人も多いのでは。再利用可能でプラスチックフリー、洗剤いらずの三拍子がそろっているのは地球にとってはうれしいポイント。

びわこ 「ふきん」 生成 32×35cm 5個セット

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解決策2:ソープディッシュは再生利用可能なステンレスで安心、長持ち! 「IMEAA 石鹸置き」



料理前に必ず使うのが手洗いのせっけん。ここでもプラスチックごみを少しでも減らせるよう、固形せっけんにスイッチしよう。乗せるソープディッシュは、ステンレスタイプのものをチョイス。「IMEAA」のソープディッシュは、シンクにもスッと溶け込むシンプルなデザイン。上の部分が外せるので、水が垂れてもせっけんが溶け出しても簡単に洗えるところがうれしい。

なんでステンレスのほうがいいの?

ものによっては数十年使えるなど、耐久性の高さで知られるステンレス。よくあるプラスチックのソープディッシュとの違いは、リサイクルがしやすいという点。ステンレス鋼はクロム、ニッケル、そして鉄という高価な元素を組み合わせてできたもので、廃棄されても80~90%は回収されるそう。ほぼ100%再生利用可能である上、品質もさほど落ちずに、ステンレス鋼の原料を新たに生産することができるのだとか*。購入したアイテムが寿命を迎えたときに違った形で再利用、再生されるかを知っておくことが、環境にやさしくなる上での大切なポイント。

*ステンレス協会調べ
IMEAA 石鹸置き

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