妊活中なら知っておきたい! 食べ物や飲み物が「妊娠率」に与える影響

04 April 2019

妊活中なら知っておきたい! 食べ物や飲み物が「妊娠率」に与える影響

妊娠中に摂取してはいけないものと言えば、アルコール、カフェイン……などいくつかパッと思い浮かぶもの。でも妊娠の確率を高めるための食材はあるの? 「大豆や乳製品を避けると妊娠しやすくなる」って本当? 妊娠率と食事の関係性について、管理栄養士のローラ・ティルトがイギリス版ウィメンズヘルスに解説してくれた。

不妊対策の食生活について、知っておくべきこと

グーグルで検索をかけると、約1億6000万件の検索結果がヒットする「不妊対策の食事」。でも「不妊対策」として科学的に証明されている食べ物は今のところないそう。昨年、妊娠率を上げると期待されていたある食材をハーバード大学医学部の研究者たちが調べたところ、何一つ効果が得られなかったことが明らかに。大抵の栄養学の研究と同じく、食事や受胎能力に関する調査結果は、まず動物実験から得られる。

マウスの実験によると、乳製品に含まれる単糖の一種、「ガラクトース」には排卵の頻度を減少させる可能性があるとして、乳製品の安全性に懸念が広まった。一方で大豆は、羊の生殖器系において、大豆などに含まれる植物性エストロゲン「ゲニステイン」が妊娠の妨げになるとして、レッテルを貼られている。しかし、羊を対象にして得た結果が必ずしも人間に当てはまるとは言い切れないところ。

ただし食と人間の受胎能力に関する研究は、過去10年間で劇的に拡大しているのも事実。現在では、前述のハーバード大学医学部の研究において、研究著者は利用可能な全ての文献を分析し、妊娠率を上げる食生活について最新の事実を提供している。


妊娠率アップにつながる食材とは?

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妊活中の女性に有効な栄養素といえば、葉酸。妊娠の4〜5週目頃に起こる先天異常「神経管欠損症」を防ぐことでも知られるビタミンB群の一種「葉酸」は、生殖能力を高め、流産のリスクを低下させる効果があると知られている。

その他にもオメガ3脂肪酸が豊富な食材や、魚介類や卵、鶏、鴨などの家禽(かきん)類、全粒穀物、果物や野菜、オリーブオイルの摂取は、女性の受胎能力や男性の精液の質を向上することと関連付けられている。

しかし抗酸化物質やビタミンDのサプリでの摂取などに関しては、動物研究で出た結果とは裏腹に、栄養が極端に不足していない限り、妊娠の確率アップにつながるとは言い切れないよう。


乳製品を食べないことと、不妊の関係性は?

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「乳製品や大豆食品を避けると妊娠しやすくなる」ことを裏付ける証拠は不十分のよう。最大規模の研究によると、乳製品の総摂取量と不妊のリスクの関係性は今のところ皆無であり、大豆製品が女性の受胎能力にダメージを与える証拠も見つかっていない。

ハーバード大学の別の研究では、実際に不妊治療の一つである体外受精(IVF)を受けているカップルには、大豆製品が有効に作用したそう。また、ハーバード大学による大規模な調査によると、妊娠を望んでいる人はカフェインやアルコールを避けるべきであるという通説に対し、それらが妊娠率をあまり左右しないことが判明した。

妊娠中におけるアルコールやカフェインの影響はいまだ懸念される一方で、受胎能力に影響があるかどうかは、現段階では不明とのこと。


妊娠率を上げるために、控えるべき食品は?

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一方で、揚げ物やクッキーなどの消費期限を伸ばすために使用される油脂「トランス脂肪酸」や赤身肉、加工肉、ジャンクフード、砂糖入りの甘い飲み物は、妊娠率を低下させるそう。

2018年に『Human Reproduction』誌に掲載された論文では、5600人以上もの妊娠前の女性の食事を調査したところ、果物の摂取量が少なく、ジャンクフードの摂取量が非常に多かった女性は、妊娠するまでに時間がかかったとのこと。

ただしバランスがとれた食生活は非常に重要ではあるものの、妊娠率を上げるためのほんの一部の要素にすぎないそう。妊娠のチャンスを上げるためには、ストレスを解消するアクティビティや定期的な運動(後者は、妊娠の確率を増加させることが実証されている)をすることも非常に大切。もちろん、セックスもお忘れなく。

何かを食べることで妊娠率が上がると考えるよりも、まずはジャンクフードや「トランス脂肪酸」を含むものを避けることから始めて。体に入れるものだけでなく、適度に運動をしたり、ストレスを発散させたりすることも妊娠するうえでは大切といえそう。

 

※この記事は、イギリス版ウィメンズヘルスから翻訳されました。

Text: Laura Tilt, Registered Dietitian Translation: Yukie Kawabata Photo: Getty Images

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