ついこの間見た番組の内容をいざ誰かに伝えようとすると、いまひとつ思い出せなかったり、長時間立ち話をしたにも関わら....
ついこの間見た番組の内容をいざ誰かに伝えようとすると、いまひとつ思い出せなかったり、長時間立ち話をしたにも関わらず相手の名前をすっかり失念してしまったり……。「なんだか最近物忘れが激しいかも?」という人におすすめなのは、記憶力アップを助ける食材を普段の食生活に取り入れること。管理栄養士のジョイ・バウアーが「記憶がぼんやりした患者さんにもおすすめしている」という食べ物を、アメリカ版ウィメンズヘルスからご紹介。
Text: Julia Merz Translation: Yukie Kawabata Photo: Getty Images
「キャベツは、葉酸の供給源として優れています。葉酸は、記憶障害の改善においての特効薬とも言える存在です」とバウアー。「葉酸には、血管に損傷を与える血中のホモシステイン値を下げる働きもあります」米タフツ大学の研究では、ホモシステインと記憶力の低下を結びつけており、物忘れを改善する栄養素として葉酸を勧めているよう。
卵は、タンパク質が豊富なだけでなく、ビタミンB6やB12など、さまざまな栄養素を含有していることから、完全栄養食品と称されているくらい。同じく米タフツ大学の研究により、葉酸だけでなく、ビタミンB群にも脳機能を保護する役割を果たすことが証明されたとか。「この研究では、ビタミンB6とB12が不足している男性には、これらのビタミンの血中濃度が高い人に比べて、急速な記憶力の減退がみられました」とバウアー。
13,000人の女性を対象に行われたハーバード大学の研究では、アブラナ科野菜が記憶力を保護することを示唆しているよう。「長期にわたりアブラナ科野菜を多く食べていた女性には、加齢に伴う記憶力の低下があまりみられませんでした」とバウアー。「この研究期間中に、ホウレン草やカラシナを含む緑の葉物野菜やアブラナ科野菜は、女性の記憶力を正常に維持するうえで、非常に大きな影響を与えていたのです」。ブロッコリーや、ブロッコリーラーブはアブラナ科野菜であり、抗酸化作用が強いケルセチンや、葉酸、ビタミンB6の含有量も多いとか。
イチゴには、アントシアニンの供給源として優れている。抗酸化物質であるアントシアニンには、記憶障害を回復する効果があると動物実験により判明しているそう。さらに、血液細胞と神経細胞の健康を維持し、動脈にプラークがたまるのを防いでくれるので、円滑に脳に血液を送ることができるという。イチゴは特に、葉酸とビタミンB6も豊富に含まれているとのこと。
もちろん、赤ワインの飲み過ぎは(長期的でも、一度きりでも)脳に悪影響を与えることは言うまでもないが、抗酸化物質であるケルセチンが含まれる赤ワインは、適量であれば、記憶力を維持するのに役立つよう。また、イチゴと同様に、赤ワインはアントシアニンも多く含んでいるため、一緒に摂取すれば記憶力アップの効果も倍増するかも!?
オーストリアのインスブルック大学で行われた研究により、カフェインを摂取することで、記憶力が必要とされる仕事のパフォーマンスが向上することがわかったそう。コーヒーが苦手な人は、カフェインに加えて、ケルセチンも一緒に含まれる紅茶を飲むといいそう。
サーモンにはオメガ3脂肪酸が豊富に含まれており、"キレる"脳を維持するために、非常に有効であるとバウアーは言う。米ラッシュ大学医療センターの研究で、少なくても週に1回魚を食べている人と、全く食べない人を比較した結果、前者の物忘れの速度は10%遅かったとのこと。となると、前者の記憶力や思考能力は、後者の3年も若いという計算になる。また、サーモンはビタミンB6とB12の含有量も多い。サーモンを購入するときは、防虫剤や農薬を含む養殖サーモンはなるべく避けて、アラスカ産の天然サーモンを選ぼう。
※この記事は、アメリカ版ウィメンズヘルスから翻訳されました。
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