炎症と聞くと悪さをするイメージが湧くけれど、感染症から体を守ったり、ダメージを受けた組織の修復を促したりするのも....
炎症と聞くと悪さをするイメージが湧くけれど、感染症から体を守ったり、ダメージを受けた組織の修復を促したりするのも実は炎症の役目。一方で喫煙や偏った食生活、運動や睡眠不足、ストレスなどからくる「悪い炎症」もあり、なかなか治らないけがやアレルギー、ニキビ、あらゆる病気は体内で嫌な炎症が起きているサイン。この炎症を少しでも軽減するために取り入れたい「5つの食材」を、オーストラリア版ウィメンズヘルスよりご紹介。
Text: Chloe McLeod & Jessica Spendlove Translation: Yukie Kawabata Photo: Getty Images
スーパーフードと呼ばれるものも多い、ベリー類。この優秀なフルーツには、視力改善に役立つといわれるアントシアニンや体内で発生する酸化ストレスから体を守ってくれるカロテノイド、ビタミンCなどの抗酸化物質がたっぷり詰まっている。ちなみにベリーの鮮やかな彩りは、病気と戦う化合物が含まれているサインだとか。この化合物こそが、体内で炎症を促進するフリーラジカルの退治に働きかけてくれるそう。
ベリーは、週に数回ひとつかみほど食べるのが適量。新鮮なうちに食べることが栄養価をしっかりと摂る上でのコツ。
長年、実は薬用の植物として親しまれてきたパイナップル。関節炎や軟部組織の損傷、結腸炎症、慢性疼痛(まんせいとうつう)、ぜんそくなどに対する抗炎症剤として使用される、ブロメラインと呼ばれる抗炎症物質が含まれている。その他、健康的な美肌ケア力も期待できるとか。
ショットグラスにパイナップルの果汁を絞り出し、そこにショウガやレモン、こしょうを少量プラスすれば「抗炎症ショット」の出来上がり。
近頃持ち前の美肌効果で注目を浴びているローズヒップ。でも実は植物の中で最も多くのビタミンC、抗酸化物質、ファイトケミカル(生理活性物質)を含有しているそうで、抗炎症作用に優れているのが自慢。ローズヒップの抗炎症作用の多くは「GOPO(ローズヒップ抽出成分で、タンパク質)」として知られる重要なファイトケミカルによるものとされている。
その他にも関節の機能の健康的に維持する働きがあり、関節炎に関連する軟骨や痛み、こわばり、炎症から体を守り、心身ともに元気にしてくれる効果が期待できるそう。
抗炎症作用を持つのは、魚に含まれるオメガ3脂肪酸。EPAやDHAなどオメガ3脂肪酸の有効成分が、炎症性の免疫細胞の働きを抑制するそう。
脂身の多い魚には、オメガ3脂肪酸が豊富に含まれている。例えばサーモンやサバ、クロマグロ、オーストラリア産のアジ科の魚であるトレバリー、イワシなどがおすすめ。これらの魚と比べると含有量は少ないけれど、キャノーラ油やフラックスシード、チアシード、ヘーゼルナッツ、ピーカンナッツ、マカダミアナッツ、くるみにもオメガ3脂肪酸が含まれているそう。効果を得るためには週に2〜6回、魚を食べるよう心掛けて。
ケール、チンゲン菜、ホウレン草、ブロッコリーなど緑色の葉野菜にはビタミン(ビタミンA、C、E、K)やファイトケミカルがたっぷり含まれているため、フリーラジカルによる損傷から細胞を守り、炎症を抑制させる働きをしてくれるそう。芽キャベツやブロッコリー、チンゲン菜などの特定の緑色野菜には、早い段階で炎症を食い止めるスルフォラファンという化合物も含まれている。緑色が濃ければ濃いほど抗炎症作用が高いと覚えておいて。
ちなみにオリーブオイルをかけて食べると脂溶性栄養素の吸収率が上がるため、その恩恵をより高めてくれるみたい。
※この記事は、オーストラリア版ウィメンズヘルスから翻訳されました。
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