セレブも愛飲する「リンゴ酢」って本当に健康にいいの? 気になる噂を全検証!

23 February 2019

セレブも愛飲する「リンゴ酢」って本当に健康にいいの? 気になる噂を全検証!

近年、多くの海外セレブから絶大な人気を誇る「リンゴ酢」。ジェニファー・アニストンは、毎朝リンゴ酢を混ぜた水を1杯飲んでいると言うし、カーダシアン姉妹の長女、コートニーも1日2杯が日課。ヴィクトリア・ベッカムは、起きたばかりの空腹時にまずリンゴ酢を大さじ2杯飲むと決めているそう。

でもこのリンゴ酢、噂通り健康にいいの? 生活に取り入れる前に知っておきたいリンゴ酢の全てを、アメリカ版ウィメンズヘルスよりご紹介。


噂その1:コレステロール値を下げてくれる

本当のところ

リンゴ酢がコレステロール値を下げるといううわさは「うそではない」と話すのは、米国栄養士会の広報担当者で、管理栄養士のソニア・アンジェローン。ただこの効果を裏付ける証拠は乏しいとのこと。

英国栄養学会誌に掲載された動物実験の結果によれば、リンゴ酢の主成分である酢酸を摂取したネズミは、悪玉コレステロール(LDL)が減少し、善玉コレステロール(HDL)が増加しているそう。ただしネズミの実験結果が必ずしも人間に当てはまるとは断言できないそう。


噂その2:ダイエット効果がある

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本当のところ

よく耳にする「リンゴ酢を飲むと痩せる」。この主張を決定づける証拠は残念ながら、いまのところないそう。リンゴ酢のサプリメントでも、痩せる効果はあまり期待できないそう。


噂その3:消化機能を高める

本当のところ

酸は食べ物の分解を助ける働きがある。「胃酸が少ない人がリンゴ酢を飲むと、消化が改善すると言われています」とアンジェローン。「胃酸が少ないと、食べものが長時間胃に滞留してしまったり、食後におなかが張りやすくなったりします」。こんな症状を解消したいときこそ、リンゴ酢の出番。グラス1杯の水に大さじ1のリンゴ酢を加えて、食事と一緒に飲むといいそう。


噂その4:血糖値の管理に役立つ

本当のところ

ある研究では、リンゴ酢に限らず、酢全般には糖尿病患者の血糖値を下げる働きがあることが判明しているそう。「酢がインスリン感受性を改善し、細胞がより効率的にグルコースを取り込めるようになるため、糖が血液中に長くたまりません」とアンジェローン。「とは言っても、血糖値に問題を抱えている人が、酢を飲めば炭水化物を多く食べていいというわけではありません」。毎日の食生活のほうが体に大きな影響を与えるため、砂糖はできるだけ控えるのが賢明。また、小規模な研究結果にすぎないため、全てをうのみにしないよう指摘している。

また、栄養ウェブサイト「Appetite for Health」の共同創立者で管理栄養士のジュリー・アプトンによると、血糖値の調節、または心臓疾患関連の処方薬を服用している場合、リンゴ酢に含まれる酸と薬が相互作用を引き起こす可能性があるそう。念のため、飲み始める前にかかりつけの医師に相談しておこう。


噂その5:喉の痛みを治してくれる

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本当のところ

「リンゴ酢は善玉菌を含んでいるため、免疫力を高めてアレルギーを改善する効果があるとされています」と説明するのは、ボルチモアのマーシー医療センターで総合医を務めるアイーシャ・チーマ医学博士。季節の変わり目に喉の痛みを感じやすい人には効果的かもしれないけれど、手を清潔に保ち、医師に処方されたアレルギー薬を服用するに越したことはないそう。

また、リンゴ酢は非常に酸性なので、喉のイガイガ感を引き起こすこともあるとアプトンは言う。胃食道逆流症になりやすい人もリンゴ酢は不向き。喉の痛みは、胃食道逆流症の症状でもあり、リンゴ酢を飲むことで症状が悪化してしまうことも。


噂その6:心臓病のリスクが減少する

本当のところ

国際専門誌『Bioscience, Biotechnology, and Biochemistry』に掲載された研究によると、リンゴ酢の主成分である酢酸が、心臓病のリスクを増加させる「トリグリセリド値」を下げる働きをすることが明らかになっているとか。


噂その7:肌と髪にツヤと輝きを与えてくれる

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本当のところ

リンゴ酢の抗菌作用はニキビを治すのにも効果的だそう。ただし、肌につけるときは、必ず薄めて使用すること。

一方で髪に使用すると、髪に付着している蓄積物などを除去して、キューティクルを平らにしてくれるため、髪につやが出るのだそう。「頭皮のpHバランスを調節してフケを退治する効果もあります」とチーマ医学博士。


噂その8:リンゴ酢は栄養もある

本当のところ

リンゴ酢の飲み方は人それぞれ。サラダドレッシングに混ぜて食べたり、リンゴ酢をドリンクに加えて飲んだり、そのまま飲む人もいるよう。ところが気になるリンゴ酢大さじ1杯分の栄養成分はこちら。

エネルギー3kcal/脂質0g/炭水化物0.14g/たんぱく質0g/糖質0.06g/ナトリウム1mg/食物繊維0g

見ての通り、栄養素はほとんどないのが本当のところ。


リンゴ酢じゃなくてもいい!? うれしい効果を生んでいるのはリンゴ酢に含まれる「酢酸」

リンゴ酢が美容や健康に効果的な理由は主に、発酵食品だからだとアプトンは説明する。「リンゴ酢に限らず、別の果物を発酵させて作る酢からも同様の効果が期待できるはずです」

しかし、他の酢と比べたときに決定的な違いがあるとは言いがたいところ。「リンゴ酢がもたらす多くのメリットは、酢酸によるものです。しかし、酢酸は別の種類の酢やコンブチャにも含まれている酢の主成分です」。実際にリンゴ酢よりも、酢酸に重点を置いている研究のほうが数も多いそう。つまり、どの酢を使用しても、少なからず効果が期待できるみたい。


苦手な人でも取り入れられる! リンゴ酢のさまざまな楽しみ方

リンゴ酢の味が苦手でなければ、大さじ1杯をそのまま飲むのも、コップ1杯の水に薄めて飲むのもOK。リンゴ酢でヘルシーなドレッシングを作るのもおすすめだとアプトン。

リンゴ酢を使ったサラダドレッシングの作り方
①鍋に1カップ分のアップルサイダーを入れて火にかけ、大さじ2杯のリンゴ酢と小さじ1杯のディジョンマスタードを加える
②全体的によくかき混ぜる。水分が半分になるまで煮込む
③野菜サラダにかけて召し上がれ!


毎日飲んでもOKなリンゴ酢の「適量」とは

リンゴ酢は酸性なので、飲みすぎると胃に負担がかかってしまう。「1日に大さじ1杯までと制限しておくのが賢いでしょう。リンゴ酢は、病気まで治してしまう魔法の食品ではないことを留意しておくべきです。飲みすぎにはくれぐれも注意しましょう」とチーマ医学博士。かなりの量を長期スパン摂取し続けると、副作用として胸焼けや歯の表面を覆うエナメル質が損傷する可能性もあるそう。味や胃への負担も気にならず、医師からの許可も下りたなら、適量生活に取り入れてみて。

 

※この記事は、アメリカ版ウィメンズヘルスから翻訳されました。

Text: Korin Miller Translation: Yukie Kawabata Photo: Getty Images

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