なんだかここのところ調子が悪い……と思うなら、まずは日頃から水を飲んでいるか自分に問いかけてみよう。なぜなら体の不調も、心の不調も多かれ少なかれ水分不足と関係していることが、数々の専門家の言葉や研究結果から解き明かされている。
明日から早速、水筒を持ち歩きたくなる内容をイギリス版ウィメンズヘルスからご紹介。
1. あらゆる不調を招きやすい体になる
水分を多めに摂ることは、尿管に結石ができてしまう尿路結石(にょうろけっせき)、ぼうこうや大腸のがん、そして心臓発作のリスク減少と関連付けられている模様。
2. 基礎代謝が停滞し、いつの間にか“燃えない体”に
皮膚科医のハワード・ミュラド医師が、2010年に発売された自身の著書『The Water Secret』に記した研究結果によると、人間の基礎代謝は体内に水分が足りているときに上がるものだと示しているそう。
3. 同じ問題を解くにしても、水分が足りている人に比べてより頭を使う
キングス・カレッジ・ロンドン精神医学研究所で2011年に行われた研究では、水分不足の被験者たちの脳が、水分をしっかり取れている被験者たちに比べて萎縮していることが明らかになったそう。両グループに問題解決のゲームを解いてもらったところ、実力に大きな差異はなかったものの、水分不足の被験者たちの方が脳活動を必要としたそう。ちなみに水を飲むだけで脳は通常のサイズに戻るとか。
4. そこまでおなかがすいていないのに……。必要以上に食べてしまう
公衆衛生と水の研究所が行った研究で、被験者たちに食事前に250ミリリットルの水を飲んでもらったところ、全体の摂取カロリーが75~90キロカロリーほど抑えられたそう。これを3カ月継続してもらったところ、平均で約3.6キロの体重の減少が見られたとか。
5. 肌は「水仕立て」。だから顔はくすみ、シワがますます気になる!?
ミュラド医師が著書を制作する上で行った研究によると、水分は肌をふっくらさせるため、小ジワなどが目立たなくなり、肌のくすみも明るくなったそう。
6. 嫌な気分満載。イライラや疲れ、うつっぽい気分を感じやすくなる
マサチューセッツ州のタフツ大学メドフォード校で2009年に行われた研究では、男女のスポーツチームそれぞれに水を飲ませず、60~75分間有酸素運動に取り組んでもらった。もう片方のグループは水分をしっかりと補給してから運動を行った。運動後、二つのグループの気分を比較したところ、水分を摂らなかったグループの方が疲れ、イライラ、うつうつとした気持ち、緊張などを報告する傾向にあったそう。
※この記事は、イギリス版ウィメンズヘルスから翻訳されました。
Text: Hannah Morrill Translation: Yukie Kawabata Photo: Getty Images