30日間にわたりお届けしてきた「脱・脚組みチャレンジ」もようやく今週で最終回。骨盤を整えるというアプローチから、「b-i STYLE(ビィスタイル)」のkyoさんに組んでもらったプログラムを1カ月通して取り組んできたエディターM。
今回は最終週に取り組む腹筋エクササイズをご紹介するとともに、30日間続けたことでエディターに起こった変化を大公開!
【LAST WEEK】最終週は腹筋を引き締める! 美腹筋&美尻をかなえるエクササイズを投入
1週目、2週目では少しずつ骨盤を柔軟にしていき、先週は「調整」の動きもプラスしてきた「脱・脚組みチャレンジ」。いよいよ迎える最終週には、骨盤を正しい位置にキープする体作りに不可欠な「腹筋エクササイズ」を提案してくれたkyoさん。
ぺたんこのおなかを手に入れるため、くびれを作るため……腹筋エクササイズといえば、すっきりしたおなか周りを獲得するために行う印象。でも、実は正しい姿勢をキープできず、猫背になってしまう人は腹圧が足りない人が多く、腹筋を鍛えることは骨盤を正しい位置で維持するためにも欠かせないのだとか。
先週と同様、寝た姿勢で行うエクササイズなので、Week1とWeek2のゆるめるエクササイズ、Week3の調整、Last Weekの腹筋エクササイズと順にこなしていこう。一見いくつもエクササイズがあるように聞こえるけれど、10分あればできてしまうので、気楽に続けてみて。両方とも1日5回が目安。
体が毎日少しずつゆがんでいく理由、骨盤の調整をする大切さについてはこちら
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EXERCISE 1
Step1. 膝を抱えて、腰をきゅっと立てて吸う
Step 2. 吐きながらおなかを薄くしていき、ロールダウン
Step 3. バンザイのポーズをとり、上に気持ちよく伸びる
Step 4. 膝裏に手を入れ抱え込み、頭を持ち上げてから起き上がる
Kyo’s Point
「とにかくゆっくり行いましょう。腹圧をかけることで、私たちが見慣れているあおむけの姿勢から体を持ち上げる腹筋法よりも、素早く効果を得ることができますよ」
EXERCISE 2
Step1. うつぶせになり、両手はあごの下に
Step 2. 足の裏と裏をくっつけて、お尻まで持ち上げられるように足を持ち上げる
Kyo’s Point
「両膝を浮かせようとするときに、腰が反ってはいけません。床からおなかを引き上げようとする力も同時に行って」
エディターMがkyoさんに結果報告! 気になる4週間後の成果は……?
エディターM:「一番大きな変化は、30日間取り組むことで脚を長い時間組めなくなりました。5分、10分でも少しつらいくらいです。脚を組んでしまうと逆に腰が痛くなってしまうような感覚が生まれました」
Kyoさん:「それは骨盤が正しく教育された証拠。斜めの状態や傾きに違和感が生じはじめたのですね」
エディターM:「やはりそうなのですね。成果が出ているようで、うれしいです。エクササイズの他にもチャレンジを開始した時点で、『日々の歪み』を意識するよう心掛けてみました」
日々の歪みに関する記事はこちら
Kyoさん:「いろんな気づきがあったのでは?」
エディターM:「実にたくさんありまして……。まず、パソコンに向かってまっすぐ向かっていないことが1日を通して多々あることに気づきました。普段パソコンを2台使っているので、その2台が横並びになっており、自分の目の前にないパソコンを使うたびに腰をひねってタイプしたり、作業をしていました」
Kyoさん:「まさに歪みの発見ですね! デスクワークには、歪み誘発要因がたくさんあります。できるだけ、向かうパソコンや人に対しておへそを向けて、骨盤を平行に保ちましょう」
エディターM:「この点は毎日意識するようになりました! かなりの頻度で体をひねってしまっていたので、生活を送るうえでの歪み改善の大きなヒントになりました。それに合わせて、もう一つの気づきはバッグです。普段私は荷物をトートバッグに詰めており、毎回右肩にかけていました。
毎日体の同じ側を使っているので、歪むのも当たり前ですよね。365日自ら体を歪ませているようなものだと気づき、怖くなりました。解決策として、バックパックにシフトしました。あとはkyoさんが以前教えてくださったように『常にどこかによりかかっている』ことにも気づきました。私が気づいたのは大きくこの3つですが、このように日々の自分の動きに『歪む行為』が潜んでいないか、観察してみるだけでも、気づける点は多いですね」
kyoさん:「そうですね。私が提案したエクササイズを行っていただくのはもちろんのこと、毎日の生活の中から歪みの原因を自ら探り、正していくことでより効果もアップします」
エディターM:「ここまで歪ませている行為を日々繰り返していると思うと、毎日のふとした行動を正すこともとても大事だなぁ、とハッとさせられました。そういう意味では30日間『体を歪ませる行為」に意識を向けることで、自分の歪む行為に『気づく』習慣もつきますね」
kyoさん:「意識を重ねると無意識になります。だから最初のその気づきは大切! また、“人の振り見て我が振り直せ”と言いますよね。他人のゆがみも目につくようになるかも」
エディターM:「そうですよね。癖にするのがまずは大切だと感じます。エクササイズに関しては、どれも簡単なものばかりで、とても取り組みやすかったです。Week 2のものは朝出掛ける前に、Week1、3、4は夜に、と分けてできるところも取り組みやすかったですね。Week1のゆるめるエクササイズに関しては、本当に気持ちよくて気づいたら1分以上体をゆらゆらさせたりお尻をぽんぽん叩いたりしていました。
期間として設定していた30日間は終了しましたが、歪みをケアするためにやはり、全てのエクササイズを毎日続けたほうがいいのでしょうか? 例えば、1日置きや週3日などでも効果は得られるものなのでしょうか」
kyoさん:「こういったメンテナンスは“ゆるめる”ことが重要。簡単な揺する、振るような動作は毎日! 骨格調整は週1回。筋肉をトレーニングするなら、ご紹介したものを週3回程。体はちゃんと応えます!」
エディターM:「全てのエクササイズが毎日ではないのですね。揺する、振るはたったの5分もあればできるので続けられそうです。このチャレンジを機に1日を通しての歪みの原因を引き続き意識しつつ、エクササイズも続けていけたらと思います。この度はご指導ありがとうございました!」
■お話を伺ったのは……
kyo(きょう)さん
ボディワークプロデューサー。東京・外苑前にあるスタジオ「b-i STYLE」代表。1983年より幼児体操から大人の健康作りの体育指導をスタート。2001年よりフィットネス業界にて骨盤を中心に全身を整えるプログラムをスタート。2005年よりビューティ・ペルヴィス®と命名したオリジナルメソッドを展開。指導者の育成・教育にも努める。2005年より現職に。『いつまでも美しくいたければ女は骨盤を立てなさい』(日本文芸社)など著書多数。
b-i STYLE
住所/東京都港区北青山2-9-13 サイトウビル2F
tel.03-6434-7357
http://www.b-i-style.com/
Photo: Cedric Diradourian, Getty Images Credits: b-i STYLE