ボクササイズが好きだという佐藤美和さん(@mw.s25)は、撮影中見事な右ストレートとキックを披露してくれた。柔和な雰囲気を持つ彼女が力強く体を動かす姿は、「きれい!」と声に出さずにはいられないほど。サーフィンやヨガ、ジム、ランニングなど、何でもこなすしなやかさを持った彼女の秘密とは?
「マイペース」でフィットネスを習慣化
「フィットネスは生活の一部のようなもので、マイペースに楽しめればいいや! くらいの感覚で続けています。楽しんだ先に求めた結果があればラッキーかも」
様々なジャンルの運動を、体の調子に合わせて取り入れている佐藤さん。最近湘南へ引っ越して、大好きな海でサーフィンにも挑戦中だとか。
「運動を始めたのは、痩せるため。体を動かすことを習慣にしたくて、ボディラインに変化が出るまでは嫌なこと、きついことはしない。気持ちいい、楽しいと思えるレベルの運動をしていました」
サーフィンやボクササイズも、楽しんでいるうちに自然と、背中や肩のボディラインが引き締まったり、全身を効率よく動かしていたり、と嬉しい効果がついてくるから続けられる。「徐々にボディラインに変化が出てくると、自然とやる気モードになります。鏡で全身を見て、モチベーションを上げることも必要ですよね」
問題があるなら解決すればいい
「姿勢の悪さや筋力の弱さとか、コンプレックスは尽きない。けれど、そこで自分を嫌いにならず、向き合うようになれたことで小さなことに悩まなくなりました。問題があるのなら、時間をかけて解決すればいいと思うんです」
今では体もマインドも喜ぶことを大切にしている彼女。けれど、以前は過激なダイエットで拒食症になりかけた経験が。
「フィットネスを始める多くの人は、ダイエットやシェイプアップが目的。痩せすぎが『美』という概念は今もまだ根強いから、ボディイメージが崩れて、過剰な運動をしたり、食事制限で食べる楽しみを失っている人がいる気がします。
体のケアや女性の体の機能について正しい知識を身につけること。そして、活動と休息のバランスを自分でチェックすることを忘れないようにしたいです」
何が美しいかは自分が決める。誰かにジャッジされて、自分の価値を決めるなんてもったいない!
次なるチャレンジは?
「ホノルルのハーフマラソンに出るんです!」
最近始めたばかりというランニング。初めて出場するマラソン大会に緊張気味だけど、続けたいからもっと自分が楽しめる方法を探して、トライする。そうして実践する姿はキラキラと輝くこと間違いなし。「もっと楽に走れるようになりたい! だから頑張る」と意気込む佐藤さんならきっと大丈夫。
愛用しているウエアを教えて!
「アンダーアーマー、アシックス、ナイキ、フォーエバー21はよく着ています。ビーチで着るものも、お気に入りのデザインを身に着けると、ワクワクしますよね」
普段の食事は?
・とり胸肉を茹でたもの、ラム肉、たまに青魚
・野菜はお鍋に入れて、栄養が偏らないように
・グラノーラや油を一切使わないベーグルを手作り
・ご飯は必ず雑穀米
・卵と納豆は冷蔵庫に常備
・甘酒はほぼ毎日飲む
「食事は、余計なものは入れない、できるだけシンプル、に気を付けて自炊しています」
美しさとは?
「美しさの定義って人それぞれ。私の思う美しさは、常に好きなことを選ぶこと。好きなことをしているときの自分は心から楽しんで、輝いていると思うから。先入観や偏見に惑わされず、いろんなことにトライして心も体もしなやかさを保っていたいです」
前向きな心は、表情や姿勢にも現れることを体現してくれている彼女。「美」の多様性を発信していくFit Girlsに今後も期待!
Photo: Tomoko Meguro
スポーツファッション・サステナブルの記事を担当。山梨県の富士河口湖町へ移住し、オンラインを駆使して取材活動を行う。フェミニズムや環境問題などの時事ネタやニュース、人を掘るのが得意。 2020年までウィメンズヘルス編集部に在籍。