日曜の朝、ブートキャンプに参加したその足で、自転車に乗って撮影に来てくれた千葉笑さん。化粧っ気のない姿で颯爽と登場した彼女は、はじめからフレンドリーかつハッピーオーラ。自然体でいることが美しい! と体現しているかのような千葉さんのフィットライフは、こちらまで楽しい気分にさせてくれる不思議なパワーが。自分らしさと笑顔を大切に、という思いが伝わる彼女のストーリーをお届け。
ヘルシーこそがセクシー
「細い=美しい、という考え方はもったいない。女性らしい丸みのあるお尻だって可愛いし、ヘルシーな体、そしてヘルシーなマインドこそがセクシーだと思います」
千葉さんのボディラインは「健康美」そのもの。少し日焼けした肌に、ほどよくついた筋肉、そして何より屈託のない笑顔が周りの人をも明るくする雰囲気。そんなハッピーオーラをまとうカギは「楽しくないことにコミットするほど辛いことはありません」と断言するところにあるのかも。
「公園や区民スポーツセンターでワークアウトをすることが多いです」
現在は、SOGO Fitnessという誰もが無料で参加できるフィットネスコミュニティーのメンバーの一員。毎週日曜日に代々木公園で開催するブートキャンプに参加したり、ボルダリングのセッションを企画して、参加者に教えたり。「スペースさえあれば、お金をかけずとも、道具がなくとも、みんなで楽しくフィットネスができる」そんなコンセプトのもと、SOGOのメンバーと一緒に体を動かす機会を作っているそう。
「私がブートキャンプやボルダリングをするのは、みんなと『遊ぶ』ワークアウトが楽しいから! それだけ。それに、続けることで自分の肌、体、精神が少しずつ変化するのは、コツコツ500円玉貯金をしている感覚でおもしろいんです(笑)」と、フィットネスの魅力にどっぷりと浸かっている様子。
始めた理由は、服が着られなくなったから
幼少期は喘息に悩まされていた千葉さん。当時いいとされていたクラシックバレエや水泳に親しんできた。けれど、イギリスから日本、日本からスペイン、スペインからイギリス、そしてまた日本へ、と度重なる移住で習い事としてのそれらはあまり上達せず悔しい思い出に。
2年前の転職でオフィスワークになったことで、それまで着ていた服が入らなくなり、本格的にフィットネスをスタート。「定期的に行う習慣をつけたから、筋肉痛で苦しむことも減ったし、できることもどんどん増えていきました」と、変化を実感。
愛用ウエアを教えて!
「よくルルレモンのウエアを着ています。派手な色が苦手な私にとっては、さりげない柄のパンツやトップスが気に入っています。今回着ているタイツは着ているのを忘れるくらい軽くて体にフィットするし、サイドポケットが付いてるのがすごく好き! 秋冬は、内側にフリース素材を使用したレギンスもあって、外でのワークアウトには最適です」
あなたの個性は?
以前モデルとして仕事をしたこともある千葉さんは、求められる自分像と本来の自分にギャップを感じずにはいられなかったそう。
「求められていたのは周囲と統一感のある綺麗さや可愛さ。こうでなきゃいけない、という考え方は窮屈でした。」
フィットネスは、自分と向き合う時間くれる。他の誰かのようになるのではなく、体型も顔も性格も個性を大切にして、その中で最上級の自分が目標。「個性を生かして、生きていきたい!」 と、モデル事務所を辞め、自ら状況を変えていった千葉さん。多くの常識や固定概念にとらわれていたら、自分らしくいられない。勇気を持って一歩を踏み出せば、きっといいことが待ってるに違いない。
Photo:Tomoko Meguro Text:Sawako Motegi
スポーツファッション・サステナブルの記事を担当。山梨県の富士河口湖町へ移住し、オンラインを駆使して取材活動を行う。フェミニズムや環境問題などの時事ネタやニュース、人を掘るのが得意。 2020年までウィメンズヘルス編集部に在籍。